「DELL Inspiron 1525」という、かなり古いノートパソコンを使っています。
家族が使用しているパソコンで、元々、OSはWindows Vistaがのっていたパソコンです。
Vistaのサポートが切れる少し前に、Windows 10にアップグレードして使用しています。
メモリなどは増設しておらず、PCの構成として、かなりスペックは低いのですが、家族がブラウジングしたり、メールしたり、YouTubeを観るくらいは、特に問題ないです。(Win10は32bitで、メモリは2GBのままです)
壊れるまで使えればいいな、と思ってます。
時々、ファンから異音がする
ただ、気になるのは、時々、CPUの冷却ファンが「ブォ~ッ」という異音がするようになりました。
ファンを掃除したらいいかしら?と思い、いろいろネットで調べていると、ファンの掃除で異音が消えることがある、という事と同時に、CPUのグリスも塗り直すと少しパフォーマンスが上がるかも?というような事をちょいちょいみますので、ファンの掃除とCPUグリスの塗り替えをしたいと思います。
CPUまわりのクリーニング
DELLのマニュアル
今回、DELLのサポートマニュアルを参照しました。↓↓
Inspiron 1525のサポート | マニュアルおよび文書 | Dell 日本
【注意】
古いパソコンは、作業して何かあった際に、メーカーのサポートが受けられない可能性があります。
作業される際は、自己責任でお願いします。
裏ブタを開ける
このパソコンは、裏ブタの一部を開ければ、CPUが露出するので、やり方は簡単です。
必ず、作業前にバッテリーを外します。
ネジを外して、フタを開けました。
5本のネジを外します。
上の4本については、対象角にネジを開け閉めしていくような感じで外していきます。ネジを締める順番の数字が書いてあるものの場合は、順番に外していきます。
CPUにかぶっていたパーツ(=ヒートシンク?)が外れました。
写真の右上の部分もホコリがついているので、掃除します。
CPUまわりを掃除する
先ほど外したパーツの裏側には、以前塗られたCPUグリスがベッタリ付いていて、カピカピになっているので、無水エタノールなどで綺麗に拭き取ります。
↑↑矢印のグリスがベッタリ塗られているところがCPUです。
冷却ファンの出口?には、綿ボコリが溜まっていました。
ホコリを取り除きました。
これを取り除くだけでも、効果ありそうです。
この中にファンがあるのですが、このパソコンの場合、ファンを完全に露出させるには、裏ブタ全体を外さなければならないと思われます。
ちょっと面倒なので、この隙間から綿棒などでホコリを取りました。
まずは、以前塗られて、カピカピになったCPUグリスを綺麗に拭き取ります。
こちらも、無水エタノールで拭き取りました。
綿棒などに、無水エタノールを付けて、掃除していきます。
カピカピに固まっているようであれば、プラスティック製のやわらかいヘラなどで、剥がしていきます。
(※写真を撮影した向きが、上のCPUの写真とは逆方向から撮っているので、CPU部分が手前にきています。)
綺麗になりました。
かぶせる側のパーツも綺麗に掃除しました。
CPUグリスを塗る
今回、用意したCPUグリスは、こちら。
もっと安いグリスでも、それほど性能は違わないのかもしれませんが、僕自身、CPUグリスを購入するのが初めてだったので、とりあえずアマゾン等の評価が比較的良かったものを選びました。↓↓
この後、いろいろネットをみてみたんですが、どのCPUグリスがよいか、の評価は難しいようですが、そこそこ良い性能を含めたコスパのバランスから、こちらのCPUグリス↓↓を推奨する人が結構いたので、一応、リンクを貼らせていただきます。
CPUにグリスを塗ります。
ちょっと多いかもしれません。
で、このまま先ほど外したヒートシンクをかぶせてもいい説もあるのですが、せっかくヘラが付いているので、グリスをのばします。
塗り終わったら、先程と逆の順番で、パーツを取付けていきます。
裏ブタまで取付けたら、バッテリー等を取付けて、電源を入れてみます。
この作業で、電源が立ち上がらなくなることは、ほとんどないとは思いますが、万一、立ち上がらない場合は、裏ブタを開けた際に、どこかのパーツを外してしまったりしている可能性がありますので、もう一度、フタを開けて確認します。
※ちなみに、僕の場合は、この作業をしたからなのかわかりませんが、作業後に電源を立ち上げたら、画面の明るさが、かなり暗くなっていました。
「Windowsの設定」→「システム」→「ディスプレイ」で明るさの調節をしました。
作業後、何か体感的に変わったかといえば、特に変わっていません。
ただ、ファンの「ブォ~ッ」という音は、今のところ聞こえません。(ただし、動画の変換などのガッツリした作業をして、CPUに高負荷がかかると、多少、音がすると思います。)
まぁ、CPUグリスは、定期的に塗り直した方がよい、とも言いますし、やってみて悪いことはないと思います。
CPUの温度の変化
一応、作業前と作業後にのCPUの温度を確認しておきました。
今回は、「HWMonitor」というフリーソフトで確認しました。
【作業前】
【作業後】
上の方の「temperatures」というところに、CPUの温度が表示されています。
まぁ、作業前でも温度的にはそもそも正常で、対策をしなければいけないほどのことはないんですが、それでも、作業後のMAXの時の温度が少し低くなっています。
また、作業後の「Utilization」のMAXの値が下がっているので、MAXの時の「使用率」が抑えられるかもしれません。
とりあえず、今のところ、ファンの異音はないので、良かったと思います。
ジャンクでパソコンを購入した時など、メモリの交換やHDDやSSDの換装をする際に、CPUまわりも綺麗にすると、効果的かもしれません。
[後日追記]
しばらく作業後のパソコンを使ってみて、パフォーマンス的には、特に変わらないようです。(データ的にも変わってませんし)
ただし、ファンの異音は、あまりしなくなったようです。(しない訳ではないです。高負荷のかかる作業をすると、ファンの音はでます)
グリスを塗ったことよりも、ファンまわりの綿ぼこりを除去したのがよかったかもしれません。
ここまで古いパソコンだと、何か劇的に変わるということはないようです。
[2019.05]
「壊れるまで使いたい」と書いたパソコンですが、先日、ジャンクで「Dell Vostro2520」を購入したので、HDDをSSDに換装して、家族用のパソコンにしました。(下記の関連記事参照)
この記事に書いたInspiron 1525は、今後、いろいろなテスト用のパソコンとして使う予定。
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