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DELL Inspiron 15 内蔵HDDをSSDに交換する

以前から使っている微妙に古いパソコン DELL Inspiron 15 3000(3567)の内蔵HDDをSSDに換装してみました。
思ったよりも簡単にできるので、是非参考にしていただければ、と思います。

処理速度をもっと早くしたい!

購入した当初は、比較的サクサク動いていたパソコンですが、やはり、長く使っていると、起動時間などが気になってきました。

Win10の高速スタートアップをオンにしていることもあって、以前使っていたWin7のパソコンより起動時間は全然速いです。
でも、起動自体は1分以内にしますが、最初のアプリが立ち上がるまでに数分かかるかなぁ、という印象です。(以前のWin7は、長く使用した末、最初のアプリが立ち上がるまで5分以上かかっていた感じですが・・・)
その後、パソコンを使用していると、時々ですが、固まったような挙動をすることもあります。(メモリは、以前、4GB→8GBに増設しています。これはこれで、当時だいぶパソコンが安定しました。メモリ増設したことも、以前、記事にしています)

 

HDDをSSDに換装すると、データの読み込み・書き込みの速度が断然速くなるそうで、パソコンの起動や動きがサクサクで快適になる、というのをよく見るので、今回、思い切ってCドライブの起動ディスクに使われている内蔵のHDDをSSDに換装してみました。

ついでに、元々付いているDVDの光学ドライブを、HDD増設アダプタを使って、取り出した内蔵のHDDを格納して、SDD+HDD仕様のパソコンにしてしまおう、という目論見です。 

HDDをSSDへ換装する

作業の流れ

作業の流れは・・・

・SDDをパソコンに接続して、フォーマットする 
・HDDからSSDにデータをコピーする(クローンを作成する)
・パソコンのカバーを開けて、HDDとSSDを交換する

・光学ドライブの部分に、取り外したHDDをアダプタを使って格納する

おおまかに言うとこんな感じです。
作業的には、難しくはないと思うんですが、このInspiron 15 3000シリーズは、カバーを外すのが結構面倒なので、そこが一番のネックになる可能性はあります。

 

【作業するにあたって】

作業の内容を記事にしていきますが、ご自身の作業は、自己責任にて行ってください!!
なにかトラブルがあっても、当ブログ管理者は責任をとれません。
また、当ブログ管理者は、これといったアドバイスもできない可能性があります。

また、Dellのサイト

Inspiron 15 3567のサポート | マニュアルおよび文書 | Dell 日本
に、Inspiron 15 3567 「サービスマニュアル」「設定と仕様」のPDFのリンクがあるので、参照してください。

パーツを購入される際も、ご自身でじっくり吟味され、ご納得のうえ、自己責任にてご購入してください。

また、SSDはHDDに比べて、寿命が短いと言われることがあります。
その辺りを気にされる方は、今一度、じっくり検討されることをオススメします。

また、HDDなどを自身で交換してパソコンの構成を変えた場合、メーカーのサポート・保証が受けられなくなる場合があります。
メーカーで有償サポートを受けている場合や、ご不安な方は、メーカーへお問合せください。

用意したもの

さて、今回用意したものは・・・

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「250GBのSSD」「2.5インチ ハードドライブケース」「9.5mm厚の光学ドライブをHDDなどに置き換えるアダプタ」の3つです。

 2.5インチケース↓↓

 

今回は、「SandDisk2.5インチ Ultra 3D 250GB」というSSDを使用しました。

TLCタイプ、2.5インチ規格、SATA接続で、2017年発売のSSDです。
もうちょっと安いものを使用しても、使用感とか速度とかそれほど変わらないと思われますが、公表されているデータとして、シーケンシャル最大書込み・読出し込み速度がそこそこ速いことと、あと、ランダム最大書込み・読出し込み速度が、他のSSDより比較的データが良いので、これを使用しました。
いろいろ調べると、ランダム書込み・読出し込み速度が、体感の速度になるようなことが、あるブログに書いてあったので、そのデータを少し重視しました。
このクラスのSSDは、6~7000円前後のものも多いので、同等の価格帯のものでも性能に大差はないと思いますので、ネットで検索して検討してみてください。

 

 

ちなみに、こちらのトランセンドのSSDも良さそうだったので、かなり迷いました。

 (2019.04 追記最近は、ホントにメモリやSSDが安くなってきたので、メーカーによっては、同じものが以前よりかなり安く買えたりすることもあります。ホントにありがたい流れだと思います。ネットでSSD換装の記事をいろいろ見てみると、ある程度のCPU性能があれば、どのメーカーでも、HDDからSSDに換装すれば、とりあえず快適にはなりそうです。
ちなみに、SSDに換装して1年以上経っていますが、特にトラブルはなく、目立って性能が劣化することもありません。)

SSDをフォーマットする

SSDは、そのままでは接続などができないので、まず、SSDをハードドライブケースに入れて、パソコンに接続してフォーマットします。(SATAからUSBへ変換するアダプタでも作業可能)

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ちなみに、今回は、光学ドライブのアダプタも用意しているので、そちらにSSDを格納してフォーマットしてもよいと思います。
今回は、上の写真のように、作業しやすいようハードドライブケースを用意しました。
また、光学ドライブはそのままにして、取り出したHDDを外付けのHDDとして使用する場合は、こういったハードドライブケースが必要となります。
(万一、光学ドライブにHDDを格納するのを失敗した場合にも、ハードドライブケースがあれば、外付けのHDDとして使うこともできるという保険的な意味合いもあったりして購入しました。)

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SSDの入ったハードドライブケースをパソコンに接続します。

 

「コンピューター(PC)」を右クリック→「管理」→「ディスクの管理」

※または、画面左下の「ウィンドウズマーク」を右クリック→「ディスクの管理」

「ディスクの初期化」という画面が立ち上がります(スクショを忘れました)

・MBR(マスターブートレコード)
・GPT(GUIDパーティションテーブル)

という2つの選択肢が出てきます。

「MBR(マスターブートレコード)」を選んで、「OK」をクリックします。
SSDが初期化されます。 

 

-----------↓↓念の為、注意↓↓--------------------------------------------------

[2019.06.03 追記]
コメントで教えていただいて、今ごろ気づきましたが、上記の方法で「MBR」を選んでフォーマットしましたが、今、SSDのフォーマットを確認してみると、「MBR」ではなく「GPT」のフォーマッットになっていました。(と言っても、今のところトラブルはありませんが・・・)

→この件について調べたものを別ページにまとめました。結果的には「無視して大丈夫」だと思われますが、気になる方は下記↓のリンクを一読ください。(読まないで先に進んでも大丈夫です。)

【SSDフォーマット時のBIOSモード設定について】
https://www.nichijyo-eureka.com/pc_various

 

-------------[追記ここまで]---------------------------------------------------

 

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SSDが「未割り当て」と表示されるので、上の写真の赤枠のどこかを右クリックして、「新しいシンプルボリューム」をクリックします。

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「次へ」をクリック。

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容量を確認し、「次へ」をクリック。

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ドライブの文字の割り当ても、表示されているものでOKです。
「次へ」をクリック。

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この画面も、基本的にはデフォルトでOKなので、「次へ」をクリック。

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「完了」をクリックすると、フォーマットされます。(一瞬で終わります)

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この写真の場合だと、「ディスク 1」の「ボリューム(E)」が今回フォーマットしたSSDです。
(なんか、内蔵HDDの「ディスク 0」のパーティションが、いろいろと分かれてますね・・・。SSDへの換装が終わったら、整理したいと思います。)


コンピューターのエクスプローラーを開くと、

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「ボリューム(E:)」として、認識されています。

 

HDDのデータをSSDにコピーする(クローンを作成する)

今回、クローンを作成するために、「EaseUS Tdo Backup」というフリーソフトを使用しました。(「EaseUS Todo Backup Free 11.0」というバージョンを使用していますが、「9.1」とか他のバージョンでも使い方は、ほとんど同じのようです。今回、購入版ではなく無料版を使っています。(最新版は「EaseUS Todo Backup 13.0 」で、クローン機能が無料版では使えなくなってしまったようです。)

[2023.08.07追記]
ということで、無料でクローン作成ができる「EaseUS Todo Backup Free 11.0」をダウンロードできるサイトがあるみたいなので、下記にURLリンクを貼ってみました。
ちょっと怪しい感じもしましたが、私自身もインストーラーをダウンロードしてPCへのインストールまでやってみました。確かに、バージョン11.0でインストールされます。

注意点としては、最初にインストーラーをセットアップする際に、セキュリティソフトの「Avast」を一緒にインストールすることに同意するか確認されます。
特にAvastが必要がなければ、「Skip All」でスキップして、「EaseUS Todo Backup Free 11.0」のみをインストールすることも可能なようです。
インストールが完了して「EaseUS Todo Backup Free 11.0」を開くと、有償版を購入するか確認されるので、「後で」を選んでいって、まずは無料版で使ってみることも可能です。この後解説しているクローンの作成も出来そうです。
ただし、ダウンロードサイト自体は公式のものではないので、ダウンロード・インストールは自己責任で確認の上、行ってください。↓↓

Windows用のEaseUS Todo Backup 11.0をダウンロード - Filehippo.com

 

※リンク先で、無料作成可能なバージョンがダウンロードできなくなることもあります。また、メーカー様の都合で無料でのクローン作成ができなくなることもあります。ご自身で確認後の使用をお願いします

 

※念の為、記載→「EaseUS Tdo Backup」最新版についての公式サイトは↓↓
EaseUS®完璧なデータバックアップソフト - EaseUS Todo Backup


ご使用の際は、十分にご確認の上、行ってください。

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※クローン作成にあたり、今回は、念の為、Windowsの「高速スタートアップ」をオフにしてから、クローン作成作業を行いなした。
「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「電源オプション」→左側「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能ではない設定を変更します」
→「高速スタートアップを有効にする」のチェックボタンを外す。

これは、必ずしも、やる必要のない作業かもしれませんが、SSDに換装して初めてPCを起動する際に、怪しい挙動をしないように、念の為、オフにしています。

無事にSSDに換装した後は、再度、高速スタートアップをオンにした方が、起動時間は速くなります。

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 「クローン」をクリック。

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クローン元のハードディスクを選んで、四角いチェックボックスにチェックを入れます。
この際、「OS C:」などを単体で選択してしまうと、正しくクローンが作成できないので、必ず左上のチェックボックスにチェックを入れます。

「次へ」をクリック。

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ターゲット(クローン先:今回は接続しているSSD)のチェックボックスにチェックを入れ、左下の「高度なオプション」をクリック。

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「SSDに最適化」にチェックを入れて、「OK」。「次へ」をクリック。


次に、クローン元とターゲット(クローン先)の容量やデータサイズが表示されます。

僕の場合、クローン元がHDDそのものの容量(僕の場合、約1TB)が表示され、ターゲットには、実際にコピーされるデータ量が表示されました。
クローン元とターゲットのデータ量が、実際の書き込みのデータ量としてイコールで表示される場合もあるようですが、データ量に整合性があったので、「実行」をクリックしてクローン作成を実行しました。

「ターゲットディスクのデータが消去されますが、本当に続けますか?」というメッセージが表示されるので、「OK」をクリックして実行します。

 

クローン作成中の作業時間や作業工程が表示されます。

作業工程の中に

MBRのクローンを開始します。
MBRのクローンが完了しました。

という項目が表示されていることを確認してください。

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このMBR(マスターブートレコード)というのが、Windowsを起動する際に、非常に重要なもののようで、これが正常にクローンされないと、SSDを換装した際に、Windowsが正常に起動しない、ということになるようです。

 

作業が終わると、「ディスククローンが正常に完了しました」と表示され、「完了」ボタンがクリックできるようになるので、「完了」をクックして終了します。
僕の場合で、1時間強くらいかかりました。
以上で、クローンの作成は終了です。

 

パソコンのカバーを開けてHDD取り出し→SSDに換装

いよいよ、HDDとSSDを取り換える作業です。 

まずは、パソコンの" rel="nofollow"カバーを取り外していきます。
基本的には、このDellのサイト↓↓にある

Inspiron 15 3567のサポート | マニュアルおよび文書 | Dell 日本

サポートマニュアルを参照して、作業を進めました。
カバーや光学ドライブの取り外し方など、詳細に記述されています。

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電源などのコード類を全て外し、赤丸の部分をスライドして、バッテリーを外します。
(バッテリーは、必ず外します。)

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画面下方の赤丸のネジを外し、上の楕円の部分をドライバーか何かで押して、光学ドライブを押し出します。

 

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キーボードを外します。
2つあるケーブルのコネクタも外します。

 

キーボード側のネジ5本を外します。
裏側のネジも外します。

 

カバーを固定しているネジを全て外したら、いよいよカバーを外します。
(キーボードの面とパソコンの裏面には、外すネジが結構たくさんあるので、サービスマニュアルをよく確認しながら作業してください。)

端の辺りに隙間を作り、何か固くないヘラみたいなもので、カバーを外していきます。
カバーを割らないように注意してください!!
最初は結構外しにくいです。

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カバーを外すと、こんな感じです。
左下にあるのが、HDDです。

 

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4本のネジと、写真右側の楕円赤丸のコネクタを外します。(写真は、ネジを外した後のもの)

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マウンタ(?)というか台座(?)の横のネジを4つ外して、HDDを取り外します。

 

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ここまでで、かなりの数のネジを外しましたが、ネジをなくしたらアウトなので、僕の場合は、だいたいの大きさ別に、マグネットに付けて集めて置いています。

 

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SSDを、先ほどHDDが付いていたマウンタに取り付けます。

 

後は、今までと逆の手順で、カバー、キーボード、光学ドライブ、バッテリーを取り付けていけば完了です。

 

※光学ドライブ取り付けの工程で、アダプタを使って、取り出したHDDを格納しましたが、その作業については、ブログの記事を分けて、別の記事で投稿しています。
↓↓

www.nichijyo-eureka.com


※取り出したHDDを外付けのHDDとして使用する場合は、光学ドライブはそのまま取り付けて、HDDは、先ほどSSDをフォーマットの時に使用したハードドライブケースに入れて使用します。

電源を入れる

電源を入れてみます。
SSDが正しくフォーマットされていることと、SSDが正しく設置され、接続するコネクタが正しく接続されていれば、普通に立ち上がります。

正しくクローンされていれば、アプリやファイルなどのパソコンの内容も、HDDを使用していた時と全く同じです。(HDDと内容が同じかどうか確認します。)

処理速度を計測してみる

SSDに換装してみて、ホント、起動から何から、速度が速くなりました。
もっと、早くやれば良かった・・・
(※クローン前に、高速スタートアップをオフにした場合は、SSD換装後、オンにした方が起動時間が早くなります。)

 

「CrystalDiskMark」というHDDやSSDの書込みや読出しの速度を計測するフリーソフトで、換装前のHDDのデータと、換装後のSSDのデータを比較してみたいと思います。

 

まずは、換装前のHDD↓↓

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・・・うーん、他の人がブログにアップしてる値よりも、全然悪い値です。

換装後のSSD↓↓

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一目瞭然ですね。
データ的にも、断然速くなっています。

 

HDDをSSDに換装して、とにかくパソコン全体の動きが速くなり、とても快適になりました。
作業的にもそれほど難しいことはなかった印象です。
ホント、もっと早くやればよかった・・・

 

SSDは寿命が短い、などと言われていますが、「CrystalDiskInfo」などSSDの状態を診断するフリーソフトもありますから、 そういったソフトでSSDの状態を把握しておくことも重要だと思います。
SanDiskのSSD場合、専用のSSD診断ソフトがあるので、それを使っています。
また、基本的には大事なデータは外付けのHDDなどに常にバックアップしておくことも大切です。

その他:気になること

※作業後、ちょっと気になることがあります。
光学ドライブの部分にHDDを格納して、「ボリューム D:」として使用してますが、「ボリューム D:」にWindowsのバックアップをしようとすると、必ずエラーがでます。

結局、「システムのイメージを作成しない」方法でバックアップすることで、バックアップを完了してますが、そのことについては、次の記事に、多少詳しく記しましたので、ご参照いただければと思います。

HDDの方の問題なので、SSDに換装したことと、エラー自体は関係はないように思いますが、気になるので次の記事にあわせて記しました。

※この記事の続きは↓↓

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