昨日2019年3月31日放送のテレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」は、「永久保存版 プロが選ぶ本当にカッコいいギタープレイ!!」として、プロのギタリストアンケートによるカッコいいギタープレイの20選や、日本のギタリスト列伝などを紹介する内容でした。
昨年の5月にも、「凄いギターリフ」を紹介する企画がありました。
やはり、ギターは人気のある楽器だからなのか、今回、再びギターの企画で、さらにカッコいいギタープレイが紹介されています。
本当にカッコいいギタープレイ
【ゲストのギタリスト】
番組では、3人のプロのギタリストが、紹介された曲に解説を加えました。
・鳥山雄司さん(ソロギタリスト・プロデューサー)
:尾崎豊・宇多田ヒカル・葉加瀬太郎など数多くのアーテイストをサポート。・新藤晴一さん(ポルノグラフィティ・ギター担当)
・Reiさん(シンガーソングライター)
:押尾コータローさんなどが絶賛。海外のフェスにも出演。
【番組構成】
1.歌よりも有名!?カッコいいギターフレーズ20選
2.プロも唸る超絶プレイ 日本ギタリスト列伝
【ギタープレイを選んだアーティスト】
プロのアーティストにアンケートを取り、本当にカッコいいギターフレーズを発表。
ゲストの3人の他に、アンケートに参加したアーティスト↓↓
伊藤一朗(Every Little Thing) 亀本寛貴(GLIM SPANKY)、ジャン・ケン・ジョニー(MAN WHTH A MISSION)、秦基博、山内総一郎(フジファブリック)、押尾コータロー、マーティン・フリードマン、オカモトコウキ(OKAMOTO'S)、大山純(ストレイテナー)、Shinji(シド)、大渡亮(DO As Infinity)、TAXMAN(THE BAwDIES)
AKIHIDE・SHINPEI(BREAKERZ)、エジマハルキ(ポルカドットスティングレイ)、沙田瑞紀(ねごと)、三浦拓也(DEPAPEPE)、RYU-TA(04 Limited Sazabys)、佐藤拓也・内澤崇仁(androp)、渡邊幸一(グッドモーニングアメリカ)、URUHA AOI(THE GAZETTE)、宮里悠平、三浦隆一(空想委員会)、柳沢進太郎(go!go!vanilas)、まさやん(四星球)、菅野悠太・渡辺壮亮(嘘とカメレオン)、稲村太佑(アルカラ)、三澤勝洸(パスピエ)、HIROSHI WATARU(FIVE NEW OLD)、悠介・玲央(lynch.)、竹内アンナ、Ediee Ironbunny(IRONBUNNY)、sooogoood!、Jun(Thinking Dogs)、ぽにきんぐだむ・324(オメでたい頭でなにより)、佐藤大剛、増崎孝司(DEMENSION)、その他多数のアーティスト
(※記事中のコメント等の文章は、「関ジャム完全燃SHOW」2019年3月31日放送分より引用・要約などさせていただいております。)
1.プロが選んだカッコいいギター20選
No.1~No.12
No.1 「(I Can't Get No)Satisfaction」(’65)/ザ・ローリング・ストーンズ
(ギター:キース・リチャーズ/ロン・ウッド)
推薦者コメント:佐藤大剛
圧倒的にシンプルなプレイによる圧倒的インパクト
推薦者コメント:SHINPEI(BEREAKERZ)
ギターでかき鳴らすカッコ良さを教えてくれた、ロックのリフといえばこれ!!
No.2 「夢の中へ」('73)/井上陽水
推薦者コメント:山内総一郎(フジファブリック)
ギターが鳴った瞬間に両手が上がる、それはギターリフにとっての一つの定義。
左右に振られたオクターブのメロディやアコギとの掛け合い・・・一度聴いたら口笛を吹きたくなる程の毒を持つ革命的リフ。
No.3「You Really Got Me」('78)/ヴァン・ヘイレン
(ギター:エドワード・ヴァン・ヘイレン)

推薦者コメント:森丘直樹(dps)
The Kinksのカバーですが、ヴァン・ヘイレンver.は何よりギターのサウンドが最高にカッコいいです。
推薦者コメント:三澤勝洸(パスピエ)
ブラッシングやピッキングハーモニクスを入れていてニュアンスの付け方が上手い!!
スポンサーリンク
No.4 「ロビンソン」('95)/スピッツ
(ギター:三輪テツヤ)
推薦者コメント:大山純(ストレイテナー)
切ないアルペジオ。「ロビンソン」が名曲として愛されるのは、イントロのギターフレーズの力も大きいと思います。
No.5 「世界の終わり」('96)/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
(ギター:アベフトシ)
●プロが注目:鋭いカッティング(音を切るテクニック)
推薦者コメント:大島知起(Ivy to Fraudulent Game)
一曲を通してカッティングがえげつない。
推薦者コメント:柳沢進太郎(go!go!vanilas)
ギターはリズム楽器という事を強く意識させられる。
推薦者コメント:沙田瑞紀(ねごと)
歪んだギターとシンプルなリフが潔い。これぞロックスターなリフ!!
推薦者コメント:町田昌弘
憂いある世界観の中で一際目立つ強烈なギター!!
No.6 「motto」('00)/JUDY AND MARY
(ギター:TAKUYA)
推薦者コメント:小笹大輔(Official髭男dism)
よくそんなフレーズでJ-POPを始めるなという衝撃的リフ。
推薦者コメント:DAIKI(HER NAME IN BLOOD)
ギターが意味不明すぎる。自由すぎる。
No.7 「Green-Tinted Sixties Mind」('91)/MR.BIG
(ギター:ポール・ギルバート)
●プロが注目:弦を指で叩く「タッピング奏法」
推薦者コメント:渡邊幸一(グッドモーニングアメリカ)
あのタッピングフレーズで世界平和に繋がるレベル。
推薦者コメント:山内総一郎(フジファブリック)
シンセサイザーかな?と思うようなタッピング奏法のリフはただ難解なテクニックを披露したいだけのリフとは違う。
曲の中でメカニカルに機能しておる唯一無二のリフ!!
No.8 「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」('75)/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
(ギター:和田静男)
推薦者コメント:ジャン・ケン・ジョニー(MAN WHTH A MISSION)
完全ニ曲ノ顔デアリ 耳ニツイテ離レナイ強烈ナ パンチ力。
推薦者コメント:HIROSHI(FIVE NEW OLD)
聴いた瞬間に「あの曲だ」と思わせる印象的なリフ。
推薦者コメント:伊藤一朗(Every Little Thuing)
すぐネタにできそうな感じ。
No.9「ハネウマライダー」('06)/ポルノグラフィティ
(ギター:新藤晴一)
推薦者コメント:田中”TAK"拓也
骨太なアメリカンロック調のギターから他の楽器が入ってきてポップになるイントロが燃えます!!
No.10 「SCUTTLE BUTTIN'」('84)/スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル
(ギター:スティーヴィー・レイ・ヴォーン)
推薦者コメント:エジマハルキ(ポルカドットスティングレイ)
最初からとにかく弾きまくるブルース。音もプレイも物凄いです。
推薦者コメント:竹内アンナ
誰しもトライするイントロの高速プレイ。指が弦との摩擦で切れそうにあるトライアスロンみたいな曲。
No.11 「Fat Mama」('97)/山崎まさよし
(ギター:山崎まさよし)
推薦者コメント:秦基博
アコギでのこのリフのファンキーさと切れ味・・・自分にとっては初めての出会いでした。
推薦者コメント:Rei
山崎さんのバッキング(伴奏)はカッティングをしながら歌う難しさを体現している。
リードギターで観客を唸らせるギタリストが多い中、リズムギターで圧倒的な恰好良さを魅せるギタリストは国内では山崎さん以外いない。
歌を引き立てる抜群のリズム感。ジャパニーズブルースポップを築いたパイオニア。
No.12 「BELOVED」('96)/GLAY
(ギター:TAKURO/HISASHI)
推薦者コメント:渡邊幸一(グッドモーニングアメリカ)
僕らの世代でギターを始める者なら必ずこのリフを弾いたはず。
推薦者コメント:RYU-TA(04 Limited Sazabys)
あのノスタルジックなメロディーは聴いた瞬間にコピーしたくなりました。(しました
)
推薦者コメント:SHINPEI(BEREAKERZ)
このギターフレーズをコピーしてミュージシャンを夢見たキッズは何百万人といると思います。
推薦者コメント:宮里悠平(HY)
弾きたくなる!!
No.13~No.20
No.13 「バンビーナ」('99)/布袋寅泰
(ギター:布袋寅泰)
●プロが注目:誰もマネできないギターソロのノリ
推薦者コメント:NAGISA(GIRL FRIEND)
あのノリ感・・・真似するのが難しくて、左手がすごく難しい!!
推薦者コメント:マーティン・フリードマン
弾いている意識が強く、お客さんに届く説得力が強い。暴力的に楽器をアタックする。その上で正確な演奏!!
No.14 「ボヘミアン・ラプソディ」('75)/QUEEN
(ギター:ブライアン・メイ)
●プロが注目:ドラマティックな美しいギターソロ
推薦者:竹内アンナ
テクニックというよりドラマティック。起承転結が美しすぎる。16小節の中に3連と6連の感情が入り混じりながらも口ずさめる。
推薦者:大賀好修(Sensation)
計算された素晴らしいギターソロ。音も個性的!!
推薦者:内澤崇仁(androp)
気持ちが伝わってくるソロが素晴らしい。
No.15 「群青日和」('04)/東京事変
(ギター:晝海幹音)
●プロが注目:ギターの歪みが生む激しいギターソロ
推薦者:竹内アンナ
ポップソングながらギターの歪みがえげつない。
一聴、違和感を感じるが疾走感のある楽曲に馴染み二度見。
推薦者:大島知起(Ivy to Fraudulent Game)
ギターソロが激しくメロディアス。
No.16 「夏の思い出」('03)/ケツメイシ
(ギター:田中義人)
●プロが注目:ギタリストの旨みが詰まった隠れた名ギターソロ
推薦者:Sooogoood!
ギタリストのうまみが全て詰まった隠れた名ギターソロ。
入りから展開、泣き所まで無駄が一切ない最強のソロ。
推薦者:GOTTI(NEIGHBORS COMPLAIN)
多彩な左手のフレージング、繊細な右手のタッチ、センスのあるリズムが相まって歌のように聞こえます。
推薦者:アオキテツ(a flood of circle)
田中義人さの激メロウなソロ。
No.17 「November Rain」('91)/ガンズ・アンド・ローゼズ
(ギター:スラッシュ)

●プロが注目:80年代テクニック全盛の時代に逆らうギター
推薦者:新藤晴一(ポルノグラフィティ)
テクニカル全盛の時代にブルースの匂いがするギターでハードロック・・・
スラッシュがそれがセンセーショナルだった。
皆んなが出来そうと思ったのもスラッシュのギター。
※(スラッシュの)泣きのギター
ブルースで使われる5つの音階(ブルース・ペンタトニック) + オシャレな響きや切ないイメージの音(9thテンションノート)
No.18 「紅」('89)/X
(ギター:HIDE/PATA)
●プロが注目:サビ前にくる超長いギターソロ
推薦者:稲村太佑(アルカラ)
曲の展開がAメロ、Bメロを繰り返し、先に「ギターソロ」がくる。
で、ギターソロがすごい長い。その長い道のりを超え、ようやくサビが!!!!
そしてずっとギターが難しい。しかもバッキングギターもめっちゃ速い。
推薦者:三澤勝洸(パスピエ)
この速弾きフレーズをツインギターでバッチリ合わせるのは難しい!!
次々と展開していく名ギターソロ。
推薦者:玲央(Iynch.)
高速ツインリードの演奏力はもとより、口ずさめるほどキャッチーなメロディーライン。
No.19 「Over The Rainbow」/ジェフ・ベック
(ギター:ジェフ・ベック)
推薦者:鳥山雄司
ハーモニクスとワーミーバー(音程を上下させるアイテム)の角度を変えるだけでメロディーを作る。
楽器を完全にできているのは演奏家として憧れ。
No.20 「HOTEL CALIFORNIA」('76)/イーグルス
(ギター:グレン・フライ/ドン・フェルダー/ジョー・ウォルシュ/ドン・ヘンリー)
●プロが注目:ツインリードギターの美しいギターソロ
推薦者:Ediee Ironbunny(IRONBUNNY)
ツインリードギターソロの元祖。このフレーズを聴いたら「ギターが弾きたくなる」魔法のソロ。
推薦者:大渡亮(DO As Infinity)
とにかく美しいギターソロ。
推薦者:NAGISA(GIRL FRIEND)
ギターソロが渋くてみちゃみちゃ(めちゃめちゃ)かっこいい。
推薦者:大賀好修(Sensation)
歌えるギターソロ。印象に残るギターハモリ全てが素晴らしい。
推薦者:SAKIKA(GIRL FRIEND)
ギターソロがラストにかけてハーモニーが足されていくフレーズも大好きです。
2.日本ギタリスト列伝
誰もが知る大物から玄人も唸る名手まで紹介されました。
☆ギター界のレジェンド「鈴木茂」
元「はっぴぃえんど」(細野晴臣らが所属。日本語ロックのパイオニア的伝説のバンド)のギター。その後、ソロとして活動。1stアルバム「BAND WAGON」は、今でも多くのアーティストに影響を与える。荒井由美から星野源まで、数々のアーティストをサポート。
【鳥山雄司 コメント】
BAND WAGONのときはまだ20代。(当時23歳)なのに、繁さんにしか出せない音があった。
音色もストラトキャスターのハーフトーンポジションで思いっきりコンプレッサーをかけた音。
こんなに綺麗な音は当時他になかった。
そしてテクニック的にはスライドギターが絶妙!!
☆日本のギターヒーロー「布袋寅泰」
●ファンキーでキレキレなカッティング
●ソロのキャッチーなメロディーセンス
→短くても耳に残るポップ&キャッチーなソロ
☆女性ギタリストのカリスマ「田渕ひさ子」
99年「NUMER GIRL」のギターとしてメジャーデビュー。
ギターマガジンの「ニッポンの偉大なギタリスト100」に、唯一の女性としてランクイン。2000年代以降のギタリストに多大な影響を与えた
【やぎひろみ(ニトロデイ)コメント】
女性ギタリストで一番影響を受けた人
【UK(MOROHA)コメント】
鋭い切れ味の日本刀みたいなギター

●感情 剥き出しのギター
【まさやん(四星球)コメント】
感情を全面に押し出す、毎回フレーズが違うソロ。
【三浦隆一(空想委員会)コメント】
感情剥き出し。殺気を感じる緊張感。
☆ギターボーカル「浅井健一」
'90~'00「BLANKEY JET CITY」のギターボーカルとして活動。現在は、「浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS」として活動。
●唯一無二のサウンド&独創的なフレーズ
グレッチを自分色に使いこなすサウンド。独創的フレーズ。
☆伝説のメタルギタリスト「高崎晃」
81年「LOUDNESS」結成。2年後に海外進出。85年 5thアルバム「THUNDER IN THE EAST」でアメリカのビルボードのチャートで74位。(当時、日本のロックバンドには不可能と言われたTOP100入り)
【佐藤大剛コメント】
世界が認めたモンスターバンド!!
【Ediee Ironbunny(IRONBUNNY)コメント】
全ての技術が最高峰。
※高崎氏のスゴさを象徴する逸話として、デビュー前のメタリカから加入のオファーがあったとのこと。
以上、カッコいいギタープレイ集とギタリスト列伝でした。
正直、知らなかったギタリストも紹介されていて、勉強になりました。
今、個人的に注目しているのは、アンケートにも参加されていたGLIM SPANKYの亀本寛貴さんのブルージーなギターです。
今後も注目していきたいと思います。
【関連記事】