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【関ジャム完全燃SHOW】音楽プロデューサーが選ぶ「完璧な1曲」

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2019年5月26日放送のテレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」では、「一流音楽プロデューサーが選ぶ”完璧な1曲”とは?」と題して、名曲の裏に隠れた音楽プロデューサーのスゴ技を解説する企画が放送されました。 

音楽プロデューサーが選ぶ「完璧な1曲」

スタジオのゲストは、次の3人の音楽プロデューサーでした。

【武部聡志さん
・主なプロデュース:一青窈・今井美樹・JUJUなど
・ジブリ映画やTVドラマのお音楽監督も担当
・松任谷由美のコンサートの音楽監督
・株式会社ハーフトーンミュージック代表取締役会長

【寺岡呼人さん 
・主なプロデュース:ゆず「栄光の架橋」など  
・JUN SKY WALKER(S)のベーシスト

【松尾潔さん  
・主なプロデュース:CHEMISTRY「PIECES OF A DREAM」など

株式会社ハーフトーンミュージック
武部聡志さんが1980年の立ち上げたミュージシャンやプロデューサーのマネジメント会社。音楽

プロデューサーの本間昭光さん・亀田誠治さん・小林武史さんなども所属していた。

(※記事中のコメント等の文章は、「関ジャム完全燃SHOW」2019年5月26日放送分より引用させていただいております。)

 

寺岡呼人が選んだ「完璧な1曲」(その1)

①松任谷正隆のプロデュースワークが大きく影響
②楽曲を「色」で表現した ユーミンのあの名曲

松任谷由美「夕涼み」('82) 
(作詞・作曲:松任谷由美 プロデュース:松任谷正隆)

夕涼み

夕涼み

  • 松任谷由実
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 【寺岡呼人コメント】
恋人と洗車をした夏の日の歌ですが、歌詞とアレンジによって”色”と”景色”  もっと言うと”気温””湿度”まで感じられる名曲。
「夕雲」を「金の雲」と表現して、洗車したルーフに映っている感じ。こういう歌詞のセンスもスゴい。
夕暮れの「色」、夏の「温度」「湿度」まで想起できるユーミンワールドをアウトプットする松任谷正隆さんの才能に驚きます。

【ポイント】
・他のコードに置き換えできない独特の浮遊感
「#11」(プラスイレブンス)というコードを使用

・夕暮れの色が見える「インロト」
→フルートとまっすぐ伸びるストリングスの音が、夏の夕暮れを表現。

 

武部聡志が選んだ「完璧な1曲」(その1)

☆Mr.Children 桜井和寿が歌う 「音程がこんなに高くていいの?」と驚いた攻めの1曲

①明らかに上ずっている桜井の音程
②整ってない事で完璧になった曲

 Mr.Children「Everything(It's you)」('97)
(作詞・作曲:桜井和寿 プロデュース:小林武史 and Mr.Children)

Everything (It's you)

Everything (It's you)

  • Mr.Children
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

【武部聡志コメント】
サビの「STAY」の部分は、正しい音程から少し上ずっている。
何回聴いてもどこも高いけど、その方が曲に合っているし、ドキドキする。
Mr.Childrenの予定調和でない、枠に収まらない名作。
ブレイクして売れてる時期に守りに入らず、攻めて行った感じが好きだった。 

小林武史さんのプロデュースの技
テイク選びの秀逸さ。整えないリアルを世に出す覚悟。
→上ずっているサビを選ぶ覚悟

 

松尾潔が選んだ「完璧な1曲」(その1)

☆日本のR&B元年は、MISIAと宇多田ヒカルがデビューした1998年というのが定説だが、その前に「彼女」ありき。

①R&B元年(1998年)より前にリリース
②MISIAや宇多田ヒカル以前デビューの「彼女」

  UA「情熱」('96)
(作詞:UA 作曲:朝本浩文 プロデュース:朝本浩文)
※R&B元年(1998年)の2年前の発売

情熱

情熱

  • UA
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

【松尾潔コメント】

「グルーヴ」の定義である、リズムの反復性によって生まれる快感を日本に知らしめたグルーヴィー歌謡の金字塔。
UAのタイム感は洋楽リスナーの耳にも違和感がなく声質のよさでその気だるい歌い方さえ魅力に転じさせた。(※タイム感:独特な歌のタイミング、感覚)
UA自身の歌詞も素晴らしく、クラブカルチャー性と大衆性と文学性のトライアングルが絶妙。 

●音楽プロデューサー:朝本浩文

・ジャンル:レゲエ(ダブ)
・主なプロデュース:UA・THE YELLOW MONKEY・Sugar Soulなど
(※ダブ:ジャマイカ発祥の音楽の手法。リズムの強調・エコーなどの独特の効果をうむ。)

●朝本浩文のプロデュース術のポイント
・UA「情熱」については、

・リズム→レゲエ調のR&B
・メロディー→歌謡曲としてもキャッチーで強い

 

武部聡志が選んだ「完璧な1曲」(その2)

☆天才音楽プロデューサー亀田誠治が手がけた ベーシストならではのアレンジ力

メロディーを奏でる亀田のベース

JUJU「やさしさで溢れるように」('09)
(作詞:小倉しんこう・亀田誠治 作曲:小倉しんこう 編曲・プロデュース:亀田誠治)

【武部聡志コメント】
亀田プロデュースの特徴であるベースアレンジが素晴らしい。
やみくもに弾くのではなく、歌と呼応した もう1つのメロディーを奏でている。
Bメロの歌の合間、落ちサビ後半のベースフレーズは特に秀逸。 

●音楽プロデューサー:亀田誠治
・主な担当アーティスト:椎名林檎・平井堅・秦基博・いきものがかり など

●武部さんは、亀田さんのベースアレンジが秀逸な曲として、もう1曲 
平井堅「瞳をとじて」('04)(作詞・作曲:平井堅 編曲・プロデュース:亀田誠治)
も上げていました。

●ちなみに、JUJU「やさしさで溢れるように」の作詞にも、亀田誠治さんの名前がクレジットされているのはナゼか?
→この歌の歌詞は、元々は犬が亡くなった喪失感を書かれていたが、亀田さんが普遍的な歌詞に変更・ディレクションしたとのこと。

 

松尾潔が選んだ「完璧な1曲」(その2)

☆「松本隆」「松任谷由美」「松任谷正隆」の黄金トリオの問題作

①黄金トリオ×20歳の松田聖子
②制作陣が意見をぶつけて完成

松田聖子「小麦色のマーメイド」('82)
(作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂(松任谷由美) 編曲:松任谷正隆)

小麦色のマーメイド

小麦色のマーメイド

  • 松田 聖子
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

【松尾潔コメント】
松田聖子初期のキラキラした楽曲群の輝きの中にあって、これだけはマットな質感。
ツヤ消しの美、とも言い換え可能。
濡れたプールサイドを滑らぬよう そろりと歩くようなスローなテンポ設定も、松田聖子の歌声の魅力を十分に引き出した主たる理由です。

【ポイント】
・地味にも聴こえるが、実はこだわり抜いた曲
・当時の歌謡曲では攻めたサビ
→不安定な分数コードで始まるメロディー

※分数コード
和音を構成する1番低い音を別の音にかえた不協和音のようなコード

※この曲のプロデューサー
若松宗雄さん:松田聖子担当。当時、CBS・ソニーレコード所属

 

寺岡呼人が選んだ「完璧な1曲」(その2)

☆これこそが音楽プロデュース!!
 亡くなられたお母様に向けて歌われたと言われている名カバー曲

①亡くなったお母様に向けて歌ったカバー曲
②原曲のニュアンスを残した秀逸な日本語詞

ザ・タイマーズ「デイ・ドリーム・ビリーバー ~DAY DREAM BILIEVER~」
(作詞・作曲:JHON STEWART 日本語詞:ZERRY(忌野清志郎) プロデュース:ザ・タイマーズ)

デイ・ドリーム・ビリーバー~DAY DREAM BELIEVER~

デイ・ドリーム・ビリーバー~DAY DREAM BELIEVER~

  • THE TIMERS
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

【寺岡呼人コメント】
この曲の「彼女」は清志郎さんの亡くなられた母親の事と言われていて、明るい曲なのに、同時に泣ける曲。
原曲にある「クイーン」と歌詞をうまくダブらせて、お母さんを「クイーン」と歌うセンス。
ダブルミーニングに泣けてくるし、天才 忌野清志郎の才能を感じます。

 

翌日のiTunesランキング

この番組で、音楽プロデューサーが名曲を紹介・解説したりすると、放送後に紹介した曲のiTunesランキングなどが、大きくアップすることがあります。

何か変動があったか確認しましたが、今回は大きく変動はないようです。
ただ、ザ・タイマーズ「デイ・ドリーム・ビリーバー ~DAY DREAM BILIEVER~」が、前日のソングランキングでは100位以内には入っていなかったのに、翌日の朝には、「74位」にランクインしていることが確認できました。

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(※2019年5月27日のiTunesソングランキングのスクリーンショット)


この曲の発売時期などを考えても、このタイミングでのランクアップは、番組の影響があるかもしれません。

ともあれ、普段なにげなく聴いている曲にも、プロデューサーなどの技やこだわりが隠されているんだな、と改めて思わされる企画でした。

 

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