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【関ジャム完全燃SHOW】売れっ子プロデューサーが選んだ年間マイベスト(2016~2019)

先日2020年12月20日、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」では、2016年~2019年に放送してきた好評企画「売れっ子プロデューサーが本気で選んだ年間マイベスト10曲」企画を2020年の今から見て振返る総集編的な内容が放送されました。

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売れっ子プロデューサーが本気で選んだ年間マイベスト10(2016~2019年)

「売れっ子プロデューサー」関連の企画では、紹介した楽曲が、直後にSNS等でバズったり、ヒットすることも多かった企画です。
それぞれの音楽プロデューサーが2016年~2019年の4年間に、それぞれの年のマイベストとして選んだ楽曲やアーティストが、現在どのように活躍しているのかも注目されます。
振返ってみると、現在活躍しているアーティストのブレイク前の楽曲が紹介されていたりもしいて、大変興味深いです。

※例年、年間マイベストは、年明け1月に昨年のマイベストを発表するペースで放送されます。2020年のマイベストは、年明け2021年の1月放送予定のようです。

(※記事中のランキング・曲名・コメント等の文章は、「関ジャム完全燃SHOW」2020年12月20日放送分・過去放送分より引用・要約などさせていただいております。)

 

 

過去4年間のマイベストを選んだ方々は次の音楽のプロ

蔦谷好位置さん・・・音楽プロデューサー

いしわたり淳治さん・・・作詞家・歌詞プロデューサー
→Superfly・布袋寅泰・JUJUなど手がけた楽曲は600曲以上。

●tofubeatsさん・・・音楽プロデュサー
→ももいろクローバーZ・YUKI・9nineなど、多数のremixを手掛ける。
mabanuaさん・・・音楽プロデューサー
→所属アーティスト全員がプレーヤー兼プロデューサーという「origami PRODUCTION」に所属。SKY-HI・SALU・ゆず・さかいゆう など、100曲以上をプロデュース。

売れっ子プロデューサーが本気で選んだ年間マイベスト 2016年

2016年の選者は、この3人→蔦谷好位置・いしわたり淳治・tofubeats

蔦谷好位置が選ぶ2016年の名曲ベスト10

1位 「なんでもないや」/RADWIMPS
2位 「Die Young」/ KOHH
3位 「鯨の唄」/Mrs.GREEN APPLE

4位「リッケンバッカー」/リーガルリリー
5位「majority blues」/チャットモンチー
6位「No Ploblem」/Chance the Rapper
7位「In My Face」/SALU
8位「C'est la vie feat.七尾旅人」/Kan Sano
9位「LOSER」/米津玄師
10位「はきだめの愛」/T字路s

 

蔦谷さんが、9位に選んでいたのがこの曲

●曲もすごいがMVがもはた誰も真似できない領域
「LOSER」/米津玄師(2016年9月28日発売)
作詞・作曲:米津玄師

※この曲は米津さんの5枚目のシングル。

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
米津くんは世界の新しい音をいつもチェックしてるんです。
必ず自分の中のフィルターを通して日本のリスナーの届ける為にって、すごい考えてる人でMVに関してもそうだと思う。

ちなみに、蔦谷さんは2017年の年間マイベストで、米津さんの別の楽曲を選んでいました。

 

●流行と王道の見事なバランス感覚とメロディーセンスに脱帽
「灰色と青(+菅田将輝)」/米津玄師(2017年11月1日発売)
作詞・作曲:米津玄師

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
米津玄師はぶっちぎりの1位です。
今 日本で一番自由を手の入れて成功しているアーティストだと思う。
イントロからボコーダーという、声をシンセと合成して和音にできる音が入っており、これは「デジタルクワイア」と呼ばれる、ここ数年流行のサウンド。
世界を見渡してみても米津くんほど美しい音楽を作っているアーティストはなかなかいないと思います。

 

「No Ploblem」/Chance the Rapper(2016年配信)
作詞・作曲:CARTER DWAYNE,BENNET CHANCELOR JOHNATHAN EPPS TAUHEED
※CDを発売せず配信のみで楽曲を発表

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
今回おそらくグラミー賞の最優秀新人賞をとるんじゃないかって思ってます。
CDリリースがなくても音楽ビジネスとして成立しているのがスゴイ。

今まで、CD等の形(物質)になっていない楽曲は、グラミー賞にノミネートされる権利がなかったが、Chance the Rapperが配信したアルバムが売れたので、配信もノミネートOKになったと、蔦谷さんが解説しています。

→2017年グラミー賞では、Chance the Rapperが、最優秀新人賞・最優秀ラップアルバム賞・最優秀ラップパフォーマンス賞を受賞。
→現在の配信・サブスク中心の音楽環境の変化を予見するエピソードでもある。 

いしわたり淳治が選ぶ2016年の名曲ベスト10

1位 「Have a nice day」/西野カナ
2位 「みんながみんな英雄」/AI
3位 「前前前世」/RADWIMPS
4位 「STAY TUNE」/Suchmos
5位 「蝶々結び」/Aimer
6位 「ラブ・イズ・オーヴァー」/JUJU
7位 「PERFECT HUMAN」/RADIO FISH
8位 「金の愛、銀の愛」/SKE48
9位 「魔法って言っていいかな?」/平井堅
10位 「My Boo」/清水翔太

 

tofubeatsが選ぶ2016年の名曲ベスト10

1位 「PPAP」/ピコ太郎
2位 「24K Magic」/Bruno Mars
3位 「道」/宇多田ヒカル
4位 「真夏の通り雨」/宇多田ヒカル
5位 「Shut Up & Groove(feat.DEAN)」/HEIZE
6位 「Cry & Fight」/三浦大知
7位 「Don't Touch My Hair Feat.Smpha/ソランジュ
8位 「恋」/星野源
9位 「Luv U Tokio」/METAFIVE
10位 「サイレントマジョリティー」/欅坂46

 

 ●ドラムマシーンの音色とカウベルの音量に只者ではない感
「PPAP」/ピコ太郎(2016年10月7日配信)
作詞・作曲:ピコ太郎

【tofubeatsさんの当時のコメント】
プロデューサー的な目線で言うと、カウベルの音がRoland TR-808というテクノやHIPHOPでよく使われているドラムマシーンの音。
この音色とカウベルの音量を聴いてDJ諸氏はピコ太郎が只者ではないと感じたはずです・・・

※1980年に発売された「Roland TR-808」という30年以上前の機材のカウベルの音で、現在も使われ続けているドラムマシーンの音。
ただし、このドラムマシーンの音を使っているのは、悪いヒップホップや粗野なテクノに多いとのこと。この音を聴いた時に、「ピコ太郎はヤバい奴」とDJの皆さんは感じたはず、とtofubeatsさんは思ったのこと。

 

売れっ子プロデューサーが本気で選んだ年間マイベスト 2017年

2017年の選者は、この2人→蔦谷好位置・いしわたり淳治

蔦谷好位置が選ぶ2017年の名曲ベスト10

1位 「灰色と青(+菅田将輝)」/米津玄師
2位 「Tell Me Baby」/Official髭男dism 
3位 「ノンフィクション」/平井堅 
4位  「残ってる」/吉澤嘉代子 
5位 「君はセクシー」/奇妙礼太郎
6位 「Best Part of Us」/AmPm 
7位 「愛を伝えたいだとか」/あいみょん 
8位  「Space Brothers」/MAHBIE 
9位 「Cho Wavy De Gomenne」/JPTHE WAVY
10位 「絶対君じゃいやなんだ」/SEVENTEEN AGAiN

 

いしわたり淳治が選ぶ2017年の名曲ベスト10

1位  「呼吸」/菅田将輝 
2位  「TT」/TWICE
3位  「魔法のように」/SHISHAMO 
4位 「避雷針」/欅坂46 
5位 「少しでいいから殴らせて」/DADARAY 
6位 「残ってる」/吉澤嘉代子 
7位  「ステップアップLOVE」/DAOKO × 岡村靖幸
8位  「おとなの掟」/Doughnuts Hole 
9位  「君はロックを聴かない」/あいみょん 
10位 「 ルポルタージュ/」高橋優

 

蔦谷さん・いしわたりさんともに、「あいみょん」の楽曲を選出

 ●言葉選びのセンスが素晴らしい サビの歌詞にご注目
「君はロックを聴かない」/あいみょん (2017年8月2日発売)
作詞・作曲:あいみょん

※発売当初の売上ランキング100位圏外だったとのこと。

【いしわたり淳治さんの当時のコメント】
「ロックを聴かない人」と「ロックを聴く人」は明らかに違う人種だという実感のある世代が書いた歌詞という感じがして、新鮮に聴こえました。
たくさんの要素を、たった一言で表現できていて、この言葉を見つけて歌にした彼女の感覚が素晴らしい。

 

●魅力は歌詞だけじゃない!!メロディーメイカーとしての才能に注目
「愛を伝えたいだとか」/あいみょん (2017年5月3日発売)
作詞・作曲:あいみょん

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
歌詞に注目されることが多いシンガーソングライター
だけど、メロディメイカーとしての才能も光っている曲。

Just The Two Of Us進行と呼ばれる有名なコード進行を使った曲で、邦楽では椎名林檎の「丸の内サディスティック」など名曲も多いが コード進行自体の色が強いので メロディーが負けてしまい平凡な曲になりがちな諸刃のコード進行。

その中で、自身の声の魅力をいかした印象的なメロディーを作れるところが彼女の強みの一つだと思います。

※ Just The Two Of Us進行:「A♭M7 G7 Cm7 E♭7」のコード進行。
→グローヴァー・ワシントンJr.(アメリカ出身のサックス奏者)。「Just The Two Of Us」でグラミー賞受賞。

 

蔦谷さん・いしわたりさんともに、「残ってる/吉澤嘉代子」を選出 

「残ってる」/吉澤嘉代子 (2017年10月4日発売)
作詞・作曲:吉澤嘉代子

●「朝帰り」の空気感を抜群の作詞テクニックでパッケージ

【いしわたり淳治さんの当時のコメント】
多くの人が経験があるだろう、朝帰りのあの感じ。
帰りたくない、隣で眠っていたい、と直接的、感情的に書くのではなく、素直に帰りながら「まだあなたが残ってる」と表現するセンスに彼女の美学を感じます。
この「あなたが残ってる」という言葉は、聞き手がそれぞれの「あなた」像をしまえるしっかりした造りの棚になっている気がします。

 ●イントロはあの曲のオマージュ!?

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
朝帰りというとネガティブなイメージがあるが、一人の女性の心情をこんなにも美しく切なく描ける才能と、それを表現しきる歌唱が素晴らしい。
まるで映画のワンシーンを切り取ったような歌。

イントロが井上陽水の「帰れない二人」とそっくりで、おそらくオマージュとしてわざと似せていると思う。

 ※吉澤さんは、自身の父親の影響で井上陽水さんの楽曲を聴いて育ったといったことを公言されています。

 

また、蔦谷さんは、次の楽曲も選出していました。

●思わず車を停めて聴き入った日本ポップスの未来が見えた楽曲

「Tell Me Baby」/Official髭男dism(2017年7月21日配信)
作詞・作曲:藤原聡

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
去年(注:2017年)車を路肩に停めて聴いた曲。
ラジオから流れてきたイントロを最初に聞いたとき、ブルーノ・マーズの新曲かと思った。
岡村靖幸さんの流れも感じるような色気もあって、日本のポップスの未来も明るいなと感じた曲。

 

売れっ子プロデューサーが本気で選んだ年間マイベスト 2018年

2018年の選者は、この3人→蔦谷好位置・いしわたり淳治・mabanua

蔦谷好位置が選んだマイベスト2018

1位 「飛行船」/三浦大知
2位 「きっとね!」/中村佳穂
3位 「Pop Virus」/星野源
4位 「ほころびごっこ」/indigo la End
5位 「まっしろ」/VICKEBLANKA
6位 「Prayer X」/King Gnu
7位 「どうしよう」/Tempalay
8位 「わたしを離さないで」/Have a Nice Day!
9位 「脳裏上のクラッカー」/ずっと真夜中でいいのに。
10位 「HONEY」/RIRI 

 

mabanuaが選んだマイベスト2018

1位 「You may they」/中村佳穂
2位 「BUDDY feat. PUNPEE」/BIM
3位 「ボーイズ&ガールズ/」ASIAN KUNG-FU GENERATION

4位 「thank u,next」/Ariana Grande
5 位「PSYCHO W.TY DOLLA $IGN」/POST MALONE
6位 「FUNKY GOLD」/Suchmos
7位 「青と夏」/Mrs.GREEN APPLE
8位 「La Di Da(The Internet Cover)」/WONK feat. MALIYA
9位 「どうしよう」/Tempalay
10位 「ALL THE STARS」/Kendrick Lamar,SZA

 

いしわたり淳治が選んだマイベスト2018

1位 「かわE」/ヤバイTシャツ屋さん
2位 「メトロ」/JUJU×松尾潔×小林武
3位 「初恋」/宇多田ヒカル
4位 「This Is Me」/Keala Settle & The Greatest Showman Ensemble
5位 「ちいさな英雄」/木村カエラ
6位 「平成の男」/清竜人
7位 「あなたとトゥラッタッタ♪」/DREAMS COMU TRUE
8位「悲しみのそばに」/Hump Back
9位 「別の人の彼女になったよ」/wacci
10位 「花火の魔法」/杏沙子

 

蔦谷さん・mabanuaさんともに、「中村佳穂」の楽曲を選出

●ジャンルレスの自由さ 衝動と知性を併せ持つ新時代のシンガー
「きっとね!」/中村佳穂(2018年11月7日発売)
作詞:中村佳穂 作曲:中村佳穂、荒木正比呂

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
ピアノ弾語りやライブの映像を見たときに、なんと自由に音楽を奏でる人だろうと感じました。

言葉をスゴく大事にしていて、言葉選びが独特だが上手い。
今、一番ライブを観たいアーティストです。

 

 ●洪水のような展開 訳の分からない曲
「You may they」/中村佳穂(2018年11月7日発売)
作詞:中村佳穂 作曲:中村佳穂、荒木正比呂

【mabanuaさんの当時のコメント】
バックトラックのアレンジや洪水の様に押し寄せる展開、そもそも、どこがサビなのかもわからない。分析したくも仕方がわからなく、聴いたあと放心状態になりました。
どうしたらこういう世界が出来上がるのか、色々聞いてみたいです。

 

蔦谷さんとmabanuaさんともに、「どうしよう/Tempalay」を選出 

 「どうしよう」/Tempalay(2018年9月26日発売)
作詞・作曲:Ryoto Ohara

 

●新進気鋭バンドの不安感たっぷりで無理矢理な構成曲
※脱力系サウンドに中毒者が続出の新世代ロックバンド。

【mabanuaさんの当時のコメント】
サイケデリックな音の中に無理矢理な構成。
不穏なイントロからいきなり、爽やかなサビにいくのは意表を突かれます。
この曲は終始、ギターのチューニングが正しい音程からほんの少しだけ低い。
本来なら不協和音になってしまうところ、その崩し方が絶妙。
不思議な浮遊感もそこから来ています。

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
通常は2小節や8小節という偶数で進行するところを、この曲のサビは3小節進行。
独特な浮遊感を持ったメロディーとあいまって、ずっと焦らされているようでもあり、酔っ払っているようでもあり・・・
「シュワシュワ夢の真っ最中 どうしよう」という表現がぴったりの不思議な感覚になる曲。

 

また、蔦谷さんは、次の楽曲も選出していました。

 ●新鋭音楽エリート集団のズバ抜けたセンスと美しすぎるメロディー
「Prayer X」/King Gnu(2018年9月19日発売)
作詞・作曲:Daiki Tsuneta
※当時、King Gnuがインディーズ時代に唯一CDとしてリリースしたシングル。

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
もともとズバ抜けた音楽センスでしたが、この曲はそれに加え、あまりにも美しいメロディーを持っています。
しっかりとした基礎を持ちながら、奇想天外な発想ができる音楽集団が、強いメロディーを持ったら無敵なんだなと実感した曲です。

 

 ●あの天才の才能に改めて脱帽した1曲
「ほころびごっこ」/indigo la End(2018年10月20日発売)
作詞・作曲:川谷絵音

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
1曲の中で まるで各セクション別々に曲を作ったように、目まぐるしく展開と転調を繰り返しているのに、一度聴いたら忘れないメロディーと言葉を残せる才能に脱帽。
川谷絵音という人の才能を改めて感じました。

 

売れっ子プロデューサーが本気で選んだ年間マイベスト 2019年

2019年の選者は、この3人→蔦谷好位置・いしわたり淳治・mabanua

蔦谷好位置が選んだマイベスト2019

1位 「Pretender」/Official髭男dism
2位 「あなただけ」/長谷川白紙
3位 「遠視のコントラルト/」君島大空
4位 「insaide you」/milet
5位 「Face My Fesrs/」宇多田ヒカル&Skrillex
6位 「Do you remember?」/宮本浩次 
7位 「Blanco/」Omoinotake
8位 「sabotage」/緑黄色社会
9位 「東へ西へ」/iri
10位 「RIDING ON TIME/」YOSHI

 

mabanuaが選んだマイベスト2019

1位「愛にできることはまだあるかい」/ RADWIMPS
2位 「bad guy/」Billie Eilish 
3位 「宿命」/Official髭男dism 
4位 「あなただけ」/長谷川白紙 
5位 「忘れられないの」サカナクション 
6位 「Memories」/Maroon 5 
7位 「Kill This Love」/BLACKPINK
8位 「A Paper Dream/」DYGL 
9位 「Pool」/SIRUP
10位 「Church feat. EATHGANG」/Samm Henshaw

 

いしわたり淳治が選んだマイベスト2019

1位 「us」/milet 
2位 「だっせー恋ばかりしやがって」/忘れらんねえよ
3位 「キスだけで feat. あいみょん」/菅田将暉
4位 「愛にできることはまだあるかい/」RADWIMPS
5位 「ロマンチズム」/Mrs.GREEN APPLE
6位 「ズルいよ ズルいね」/=LOVE
7位 「兵、走る」/B'z 
8位 「未来になれなかったあの夜に」/amazarashi
9位 「HAPPY BIRTHDAY」/back number
10位 「だらん」/槇原敬之

 

 蔦谷さん・いしわたりさんともに、「milet」さんの楽曲を選出

 ●11の音楽サイトで1位を獲得!!超大型新人のデビュー曲
「insaide you」/milet(2019年3月6日発売)
作詞:milet 作曲:Toru,milet

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
日本語でこの声で歌える女性ボーカルをずっと待ち望んでいました。
独特な低域とハスキーな要素を持った声で、やや英語寄りの日本語の発音が不思議な響きをしていて、ずっと聴いていたくなります。 

 

 ●日本語が「音」として存在 耳新しい歌声
「us」/milet(2019年8月21日発売)
作詞・作曲:milet,TomoLow,Yui Mugino

【いしわたり淳治さんの当時のコメント】
彼女の歌う日本語は特徴的で聴いた時の言葉の意味が薄くて、言葉が音としてだけ存在している感じです。
令和の「レイ」はmiletの「レイ」ではないかと思うくらいに彼女の時代の幕開けのように感じます。 

 

蔦谷さん・mabanuaさんともに、「Official髭男dism」の楽曲を選出

●紅白初出場バンド ハイトーンが快感の1曲
 「宿命」/Official髭男dism(2019年7月31日発売)
作詞・作曲:藤原聡 
※蔦谷好位置プロデュース曲

【mabanuaさんの当時のコメント】
音程が上にいった時の「ここまでかな?」と思ったらさらに上にいく感じの のびやかなハイトーンが気持ち良い曲です。
曲の中で次々と音色や展開が変化する様々な仕組みがあるのも、さすが蔦谷さんだと思いました。

 

 ●ヒットの要素が詰まった語り継がれる超絶名曲
「Pretender」/Official髭男dism(2019年5月15日発売)
作詞・作曲:藤原聡

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
2019年の邦楽を語る上で絶対に外せない1曲です。
メロディーの階段、反復、跳躍というJ-POPのヒット要素がこれでもかと詰まっていながら全くテクニック的に聞こえず、ただただ素晴らしいメロディーと歌詞に心奪われていく時間が過ぎていきます。
間違いなく何年先にももこっていく超絶名曲です。
こういう曲がちゃんと評価されて多くの人に届く時代でよかったよ心から思います。 

※この曲は蔦谷さんのプロデュースではない、とのこと。

 

 蔦谷さんとmabanuaさんともに、 「あなただけ」/長谷川白紙」を選出

「あなただけ」/長谷川白紙(2019年11月13日発売)
作詞・作曲:長谷川白紙

●飛び抜けた才能が爆発!!現役音大生シンガー

【蔦谷好位置さんの当時のコメント】
才能を持った若い世代が今非常に多いですが、その中でも飛び抜けた才能を爆発させているのが、長谷川白紙です。
不協和音、変拍子、独特な音色選びなど、こういったアブストライクな要素を持った音楽は内向的になりがちですが、長谷川白紙の音楽はまるで彼の脳内から広がっていく景色を見ているように外へ外へと眩い光を放っているように感じます。 

【mabanuaさん コメント】
音大生らしく音楽の知識がないと作れないだろうコード進行を用いる反面、その知識が故の音楽が固くなる訳でもない。
知識と柔軟性を兼ね備えた天才で、そのジャンルうを感じさせない音楽はミステリアスで衝撃的でした。 

 

いしわたりさん・mabanuaさんともに、「愛にできることはまだあるかい/RADWIMPS」を選出

「愛にできることはまだあるかい/」RADWIMPS(2019年7月19年発売)
作詞・作曲:野田洋次郎

●興行収入140億円以上!!映画「天気の子」の主題歌

【いしわたり淳治さんの当時のコメント】
作詞には分かっていることをあえて疑問形にすることでインパクトを出す効果があります。
切なくて悲しいからといって「切なくて悲しいよ」とストレートに書けばいいというわけではなく、「どうして空は青いの」と遠回しな方がより表現できたりする。
この「愛にできることはまだあるかい」というフレーズが「今でもまだ愛しているよ」という表現では、凡庸な歌になっていたと思います。
彼は同じ意味であっても、言葉の角度を変えて耳新しさを出す天才です。

【mabanuaさんの当時のコメント】
この曲のサビは上から降りてくるコード進行です。
映画「天気の子」の主題歌ということもあり、地上と空にリンクさせているのかと思いました。 

 

 

年明け2021年の関ジャムの初回放送は「プロが選んだ2020年マイベスト10」 

年明け2021には、「プロが選んだ2020年マイベスト10」が放送予定だそうです。
選者は、蔦谷好位置さん・いしわたり淳治さん・川谷絵音さんの3人とのこと。

昨今、サブスク・ストリーミングで音楽を聴くスタイルが当たり前になったことや、K-Popの流行、また、パンデミックによる自粛関連から生まれたヒット曲など、2020年は業界的にも状況の変化が大きかった年なので、どのような楽曲が紹介されるか、とても楽しみです。

 

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