先日2019年12月19日、新国立劇場・中劇場で行われた舞台・月刊「根本宗子」第17号「今、できる、精一杯。」を観劇してきました。
12月19日の公演は、千穐楽でした。
月刊根本宗子「今、できる、精一杯。」
今回の公演は、劇作家で女優の根本宗子さんが立ち上げた劇団の10周年公演です。
根本さんが23歳の時に書いた思い入れのある脚本「今、できる、精一杯。」の再々演です。
シンガーソングライターの清竜人さんを音楽監督に迎え、音楽劇としてリメイクされています。竜人さんは役者として主演も務めます。
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ヒモ男・安藤=清竜人
再々演の舞台なので、根本ファンであればストーリーは周知の内容だとは思いますが、公演が始まる前に、根本さんと竜人さんが番宣で出たラジオで舞台の内容を質問されて、竜人さんが「清竜人がスーパーで働く話」と回答。
そのフレーズを根本さんも気に入って、その後、根本さんの関連のツイッターではハッシュタグなどで「清竜人がスーパーで働く話」とPRしていました。
ヒモ体質で仕事が続かない安藤役は竜人さん、その恋人・はなを坂井真紀さんが演じます。
安藤の家と、その後、安藤がバイトで応募するスーパー「ママズキッチン」での人間模様が交互に描かれます。
「音楽劇」といっていたので、観る前の想像では、セリフ中にもっと歌が入るのかと思っていましたが、歌は少なめ(?)な印象でした。(音楽は、ステージ奥での生演奏でした。ステージ上手にあるピアノで、竜人さんも演奏しました。)
ただ、休憩に入る前、恋人・はなが家を出て行ってしまった後の安藤(清竜人)の歌がホント良かった。竜人ファンとしては、配信でもいいので音源化してほしい。

舞台の終盤に、車いすになった女性・長谷川(根本宗子)、スーパーの店員・坂本(瑛蓮)、安藤の恋人・はな(坂井真紀)が、「今、できる、精一杯。」のことを強く語り、それまでの伏線が回収されます。
ちなみに、安藤(清竜人)は、スーパー「ママズキッチン」のバイトに受かり、初日に出勤するも、事務所で長く待機させられる間にいろいろと店員同士のトラブルが起こり、結局、仕事をしないまま帰宅。その後、出勤することもなかったので、実際には、「清竜人がスーパーで働く話」ではなく、「働きそうになる話」でした。
アフタートーク
終演後、根本さんと竜人さんの2人で、アフタートークがありました。
根本さんは、演劇でのアフタートークは否定派だったとのことで、今回初めてアフタートークを行ったとのことです。
竜人ファンとして気になったのは、トークの中で竜人さんが「来年は365日休みです」といった内容の発言。(どうでもいいですが、来年2020年は閏年で366日)
常に新しい試みを続ける竜人さんなので、来年は「何をやってくれるのか?」みたいな、勝手な期待をしていましたが、まだ、詳細な予定は決まっていないようです。
竜人さんは、以前から役者としてのオファーが何度かあったようですが、お断りしていたとのこと。
今回、根本さんは、竜人さんに断られたらこの企画自体できない、というくらいの思いで竜人さんに主演をオファーし、竜人さんも根本さんの熱意と内容でオファーを受けたとのことです。 竜人さん自身も、自分以外の人間がプロデュースするステージに参加したことがないので、良い刺激になったとのことでした。
以前から竜人さんの芝居と歌を織り交ぜたライブ「MUSIC SHOW」を観て、役者としての竜人さんをみてみたいなぁ、というファンとしての勝手な思いがあったので、今回、演劇の分野に「清竜人」を引っ張り出してくれた根本さんに感謝した一日でした。
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