「さよなら私」(みうらじゅん 著/角川文庫)
みうらじゅん氏による、「自分」へのこだわりなんて捨てて、もっと人生を楽に生きよう、といった提案の書。
もはや、「哲学書」と言ってもいい1冊です。
「自分探し」なんてしても、そもそも「自分」なんてない、他者と比較した「自分」がいるから人生はいろいろめんどーくさい。
「自分」へのこだわりを捨てれば、もっと人生が楽しくなる。
・・・といったような内容を、みうら氏らしい目線で綴った本書。
「なるほど!」という一節も多いんですが、なかなか「自分」っていうものをなくすのは、難しいですねぇ。
僕も、不惑の歳を超えて、かなり自分にこだわりがなくなったと思いますが、まだまだ「自分なくし」といった境地までは到達できません。
仕事や趣味は、死ぬまでの「人生の暇つぶし」、だからこそ、くだらないこだわりを捨てて、楽しんだ方がいい、といったようなことも書いてあります。
あぁ、激しく同意。
孔子いわく、四十にして惑わず、とは言いますが、人生で迷いっぱなしの僕です。
これからは、くだらないこだわりを捨てて、みうら氏の言う「グレイト余生」を送っていければ、いいなぁー、という願望をこめて毎日を送ります。