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昭和のアニソン エンディングテーマ 名曲選

昨今、平成や90年代・00年代を振り返るランキングなど多く発表されていますが、個人的には、まだ昭和の時代も統括できていない感じがします。時の流れがはやい・・

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昭和の名曲アニメソングを振り返る

そこで、古き良き時代の振り返りの意味をこめて、昭和レトロのアニソンの名曲を見直し、主にエンディングテーマ中心に名曲を選びました。アニメ作品の情報も添えています。
有名な曲ばかりですが、極力、他のランキングなどにあまり入らない曲を軸に選んだつもりです。
音楽的にアニソンの枠にとどまらない単独の楽曲としても楽しめるような曲を集めたつもりです。

エンディングテーマには名曲が多い? 

昭和のアニメソングは、エンディングテーマの方が名曲が多い傾向がある、と思っています。
想像するに、当時のTVアニメのオープニングテーマでは、物語やキャラクター、必殺技などを説明するような歌詞が多かったので、エンディングテーマの方が、「遊び」が入る余地が多かったのでは?と勝手に解釈しています。
エンディングテーマには、主人公の悲哀や物語の影の部分などを歌った曲があったりと、オープニングテーマとは、また違った味わいのある傾向があったように思います。

「やつらの足音のバラード」

(作詞:園山俊二/作曲:かまやつひろし/歌:ちのはじめ)

☆作品「はじめ人間ギャートルズ」[1974年(昭和49年)~1976年]エンディングテーマ。

 

「名曲」として有名な1曲。
ムッシュかまやつさんが作曲、後に自身でセルフカバーしたり、小泉今日子さんがカバーしたので、とても有名な曲です。
作品は、原始時代の家族の生活を描いたTVアニメ。
このアニメを観て、当時「マンモスの肉」が食べたくなりました。

 

「みえるだろうバイストンウェル」

(作詞 :井荻麟/作曲:網倉一也/歌:MIO)

☆作品「聖戦士ダンバイン」[1983年(昭和58年)~1984年]エンディングテーマ

 

「機動戦士ガンダム」を制作した富野由悠季監督が、日本サンライズ(現:サンライズ)で制作したロボットアニメ。
虫をイメージしてデザインされた「オーラバトラー」と呼ばれるロボットのスタイルが新鮮でした。

歌っているMIO(みお)さんは、2001年に歌手名をMIQ(みく)に改名。
MIOさんは、当時の日本サンライズ系のアニメの楽曲を多く担当していました。
ハスキーでパワフルな歌声が、ホントに素敵です。
「戦闘メカ ザブングル」の挿入歌「Hey You」「わすれ草」なども名曲。

 

「忍豚レゲエ」

(作詞:ひのこういち/作曲・編曲:久石譲/歌:田中真弓)

☆作品「さすがの猿飛」[1982年(昭和57年)~1984年]エンディングテーマ

細野不二彦さん原作漫画で、忍者・猿飛肉丸が主人公のコメディ漫画のTVアニメ化作品。
作品は、ちょっとエッチな表現があった印象です。
当時、アニメのテーマ曲に「レゲエ」を採用したのが衝撃的でした。

歌っているのは、忍豚役の声優・田中真弓さん。
現在は、アニメ「ONE PIECE」の主人公「モンキー・D・ルフィ」の声優として有名。
当時、ラジオ大阪制作の「アニメトピア」というアニメ声優がパーソナリティを担当する人気ラジオ番組があって、2代目のパーソナリティとして、田中真弓さん・島津冴子さん・三ツ矢雄二さん(準レギュラー)が出演していました。
アニメ「さすがの猿飛」には、その3人がそれぞれ主役級(肉丸:三ツ矢雄二、魔子:島津冴子、忍豚:田中真弓)で出演していました。とても印象深いです。

 

「ルパン三世 その2」(「ルパン三世主題歌II」)

(作詞:東京ムービー企画部/作曲:山下毅雄/歌:チャーリー・コーセイ)

☆作品「ルパン三世」(第1シリーズ)[ 1971年(昭和46年)~1972年]エンディングテーマ

 

先日亡くなったモンキー・パンチさん原作の漫画のTVアニメ化作品の第1シリーズ。国民的アニメ作品。

第1シリーズの初期の演出は大隅正秋さんで、いわゆる「大人のルパン」と呼ばれるような渋い内容でした。今でも「大隅演出」のルパンしか認めない、というコアなファンもいるようです。
ちなみに、作画監督は大塚康生さんで、大隅さん降板後は、大塚さんの知り合いの宮崎駿さんと高畑勲さんが演出をすることになりました。
2人はスポンサーの意向を汲んで、内容を徐々に低年齢向けに軌道修正していき、コミカルな演出がみられるようになったようです。
第1シリーズの音楽は、山下毅雄さんが担当。どれも渋い楽曲ばかりです。
ただ、一般的には、第2シリーズ以降の音楽担当のジャズ・ミュージシャン:大野雄二さんの印象が強いかもしれません。
ルパン三世のテーマ曲で最も有名で印象的な「ルパン三世のテーマ」(1977年)は、大野さんの作曲・編曲。

 

「シビビーン・ラプソディ」

(作詞・作曲:山本正之/歌:やまもとまさゆき、ピンク・ピッギーズ)

☆作品「逆転イッパツマン」[1982年(昭和57年)~1983年]エンディングテーマ

シビビーン・ラプソディー

シビビーン・ラプソディー

  • 山本まさゆき/ピンク・ピッギーズ
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

タイムボカンシリーズ第6弾のアニメ作品。
「会社 対 会社」のような対立構造でストーリーが展開。
そのため、いつもの悪玉トリオ(クリーン悪トリオ)は、主人公側の企業と対立する企業の支社の幹部社員というサラリーマンとして描かれています。
作品の中でも、「サラリーマンの悲哀」のようなテーマが根底にあると思われますが、エンディングテーマ「シビビーン・ラプソディ」も、サラリーマンの悲哀というか、人間社会の理不尽のようなものを歌っています。大人になってから聴いた方が、なにかグッとくる曲です。

 

「ドリーム・シティ・ネオ・トキオ」

(作詞: 康珍化/作曲:芹澤廣明/歌・編曲:HARRY)

☆作品「未来警察ウラシマン」[1983年(昭和58年]エンディングテーマ

1983年から2050年にタイムスリップした主人公が、刑事として活躍するアニメ作品。
当時、観ていた頃の自分は、作品の内容自体はあまり理解しておらず、記憶は薄いのですが、OP・EDテーマがホントに秀逸でした。今でも色褪せません。

 

「愛は流れる」

(作詞:阿佐茜/作曲:羽田健太郎/歌:飯島真理)

☆作品「超時空要塞マクロス」[1982年(昭和57年)~1983年]挿入歌

愛は流れる

愛は流れる

  • 飯島真理
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

異星人の軍隊「ゼントラーディ軍」と、戦艦「マクロス」を中心とした地球統合政府との戦いを軸としてストーリーが展開されるロボットアニメ。
主人公・一条輝が搭乗するロボット(可変戦闘機)・バルキリーの変形ギミックが画期的で、当時のリアルロボットアニメに影響を与えたと言われています。

SFロボットアニメに、三角関係などの恋愛要素(ラブコメ要素)を色濃く入れたことでも当時としては画期的でした。
そして、登場人物のリン・ミンメイ(声優:飯島真理)がアイドル歌手としてデビューし、劇中で楽曲を発表、その曲がアニメ世界を飛び出して、実社会でも話題となるといったように、アニメと音楽の新しい形を作った功績も大きいです。マクロス放送終了後、ミンメイ役の飯島さんは歌手デビューし、人気を博しました。
そのリン・ミンメイが、劇中で戦争の悲哀を歌ったのが、「愛は流れる」です。
リン・ミンメイの曲は、今聴くと楽曲こそ昔ながらのアイドルポップ風ですが、当時の飯島さんの歌声の透明感が素晴らしく、普遍的な魅力があると思います。
(※ちなみに、飯島さんの歌手としての葛藤については、下記のリンクの記事を参照ください)
 

「星空サイクリング」

(作詞・作曲・編曲・歌:ヴァージンVS)

☆作品「うる星やつら」[1981年(昭和56年)~1986年]エンディングテーマ< 高橋留美子さん原作の漫画のTVアニメ化作g>宇宙人・鬼族のラムが、浮気性な地球人の諸星あたるの押しかけ女房となったことで起きるドタバタコメディ。
129話までは、押井守さんがチーフデレクターを務めました。劇場映画も第2作目の「ビューティフルドリーマー」までは、押井さんが監督「ビューティフルドリーマー」は、名作として評価が高い作品です。

うる星やつらは、定期的にOP・EDテーマを変えるという、当時としては新しい試みを行っていました。
ちなみに、ヴァージンVSのリードヴォーカルは、あがた森魚さん。(「A児」の名前で参加)

 

「Super Girl -CITY HUNTER 2-」

(作詞・作曲・歌: 岡村靖幸)

☆作品「シティーハンター2」[1988年(昭和63年)~1989年]エンディングテーマ

 

北条司さん原作の漫画のTVアニメ化作品。
新宿で「シティーハンター」と名乗るスイーパー・冴羽獠の活躍を描く。

楽曲は、言わずと知れたシンガーソングライターの岡村靖幸さんによるもの。
作品が放送されたのは、まもなく平成に入る頃で、この時期のアニメについてはあまり詳しくないのですが、アーティストの曲がアニメとタイアップして、歌詞もアニメとは特に関係ない内容の曲を使用する、というスタイルが確立されていた時代でしょうか。

 

「気分は女神チック」

(作詞:山本優/作曲・編曲:山本正之/歌:原良枝)

☆作品「おちゃめ神物語 コロコロポロン」[1982年(昭和57年)~1983年]エンディングテーマ

気分は女神チック (おちゃめ神物語コロコロポロン ED)

気分は女神チック (おちゃめ神物語コロコロポロン ED)

  • 原良枝
  • アニメ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

吾妻ひでおさん原作の漫画「オリンポスのポロン」のTVアニメ化作品。
ギリシャ神話の世界を舞台としたコメディ。
子供向け作品ながら、大人にも通用するギャグ作品。
楽曲もポロンの世界観を表して、可愛く、面白い感じに仕上がっています。

 

「ブルー・レイン」

(作詞:売野雅勇/作曲:タケカワユキヒデ/編曲:久石譲/歌:松木美音、アンディ)

☆作品「機甲創世記モスピーダ」[1983年(昭和58年)~1984年]エンディングテーマ

ブルー・レイン

ブルー・レイン

  • 松木美音/アンディ
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

可変戦闘機が活躍するロボットアニメ。
個人的には、ほとんど観ていなくて内容もわからない作品ですが、当時からOP・EDテーマは、カッコよくて好きでした。
後々調べてみたら、作曲がゴダイゴのタケカワユキヒデさん、編曲が久石譲さんと豪華で、カッコいいのも納得。
ちなみに、「超時空要塞マクロス」「超時空騎団サザンクロス」そして「機甲創世記モスピーダ」の3作品をあわせて、アメリカで「ロボテック」という連続する一つのシリーズとして放送されました。
海外で日本アニメが注目される契機になったそうです。

 

以上、(ほぼ個人的趣味に基づいて)ランダムに名曲をまとめてみました。
アニメ作品は、各々、思い入れが強いと思いますので、異論はあろうかと思いますが、こんな感じになりました。(まとめた曲の年代をみてみたら、昭和57年~昭和58年の作品が多かったので、自分はこの時期にアニメをよく観ていたのかなと思います。)

もっと書きたい曲もありますし、ご覧になった方も、もっといい曲があるよ、という意見もあろうかと思います。やはり偏りはでますね。

※楽曲に関しては、YouTubeの動画を埋め込みたかったのですが、どの曲も公式の動画がなかったので、iTunesのリンクを埋め込んでいます。
(なので、YouTubeを検索していただければ、非公式にアップされた動画はたくさんヒットすると思います。)

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