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【関ジャム完全燃SHOW】プロが選ぶ 2021年のマイベスト10【前編】

昨日2022年1月9日、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」は、毎年年始に放送されている好評企画「プロが選ぶ2021年のマイベスト10」でした。
人気音楽プロデューサーなど3人の音楽のプロが、昨年2021年に発売された楽曲や話題の楽曲の中からマイベストを10曲ずつ選んだ、前年の1年間を振り返る名曲ランキングです。
(※今週の放送では、10位→5位までの発表でした。)

 

音楽のプロが本気で選んだ 2021年のマイベスト10

今回の放送でマイベストを選んだ音楽のプロは次の3人でした。

蔦谷好位置さん:音楽プロデューサー。

いしわたり淳治さん:作詞家・歌詞プロデューサー。
→ 2021年は、「DIS//」や「まふまふ」などの作詞にも携わる。

Yaffleさん:ソングライター・音楽P。
→ 2021年に手がけた主なアーティスト:藤井風・ELAIZA・尾崎裕哉・adiue(上白  石萌音)など

(※記事中のランキング・曲名・コメント等の文章は、「関ジャム完全燃SHOW」2022年1月9日放送分より引用・要約などさせていただいております。)

 

いしわたり淳治が選ぶ2020年のマイベスト10曲(10位→5位)

【10位】
独特なビジュアルが特徴!!男性ソロアーティスト THE FIRST TAKEが話題のデビュー曲
●POINT:カッコ良くふざけてる スペシャルな才能!!

「セーラ☆ムン太郎」/マハラージャン(3/24リリース)
作詞・作曲:マハラージャン

※OKAMOTOZ’Sのハマ・オカモト(Ba)やmabanua(Dr)など豪華メンバーが演奏で参加。

●マハラージャン:シンガーソングラター。CM広告制作会社・Web広告代理店に勤務経験がある。2019年インディーズデビュー曲は、全く無名ながら各音楽配信サイトで注目アーティストとして紹介されるなど話題に。

【いしわたり淳治コメント】
彼の言語感覚は素晴らしいと思います。
キラーワードを見つける能力、それを歌詞に展開してメロディーにのせるセンス、真面目と悪ふざけのバランス感覚、その全てに光るものを感じます。

ちなみに、蔦谷好位置さんが別名義KERNMIで「セーラ☆ムン太郎」をリミックスしているそうです。

 

【9位】
ソロデビュー約20年!!根強い人気を誇る女性アーティスト
●POINT:意味が分からないようで分かるような不思議な歌詞

「Baby,it’s you」/YUKI(3/24リリース)
作詞:YUKI 作曲:T-SK,Andrew Choi,Tesungu Kim 編曲:久保田真悟(Jazzin'park),今井了介

【いしわたり淳治コメント】
YUKIさんの歌は不思議です。歌詞カードを見ると、言葉が洪水のように本当に自由に並んでいる。
掴みどころでがなさそうでありそうなそれらの言葉が、曲として聴いた時にまるで連想ゲームのように繋がっていって聴いているうちにじわじわと幸せな気持ちが沸き上がってくる。

【8位】
2020年 TikTokをキッカケにブレイク!!アメリカの女性アーティスト
●POINT:溢れ出す恋心をポップに歌にしている!!

「Coke and Mentos」/セイレム・イリース(2020.11/18リリース)
作詞:Salem Davern 作曲:Jason Strong/Bendik Moller

●セイレム・イリース:カリフォルニア生まれ、22歳。2020年「Mad at Disney」がTik Tokを中心に世界中でブレイクし、総再生回数2億回超えのヒット曲に。

【いしわたり淳治コメント】
恋にまつわる様々な感情を別の何かに例えるのは、世界中の歌詞でよく使われる手法ですが、この曲を聴いて、まだまだ恋のメタファーになり得るものは身の回りにたくさん隠れているのだと、改めて気付かされました。

 

【7位】
人気女性シンガーソングライター ドラマ主題歌として大ヒット!!
●POINT:彼女ならではのフォーキーなアプローチが光る曲

「愛を知るまでは」/あいみょん(5/26リリース)
作詞・作曲:あいみみょん 編曲:立崎優介,永澤和真,田中ユウスケ

【いしわたり淳治コメント】
ギターで弾き語りするだけで十分に成立するこの人懐っこいメロディーと歌詞は、今この瞬間も日本中のギター弾きにコピーされて歌われているのだろうと思います。
楽器を弾かなくても音楽が作れる今の時代、彼女の存在は日本のギター弾き人口と、ギターで弾き語るからこそ生まれる歌を今日もそっと増やしているのではないかと思います。

 

【6位】
デビュー30周年の人気ロックバンド ニュース番組のエンディングテーマ曲
●POINT:まだ歌になってなかったある感情を前向きに歌っている!!

「紫の夜を越えて」/スピッツ(3/25リリース)
作詞・作曲:草野正宗

【いしわたり淳治コメント】
これまで傷ついた誰かを慰める歌はたくさんあったと思いますが、傷ついた側の「相手に慰めを言わせてしまっている」という申し訳なさのような感情の方にスポットライトを当てた歌は少ない気がします。
この曲は、慰めを言われている時のあの不甲斐なさというか、うまく言葉にならない悔しさみたいな感情の存在を認めた上で、その向こう側まで前向きにさらりと歌われていて素敵だと思いました。

 

【5位】
昨年で一気に知名度アップ!!21歳の現役大学生アーティスト
●POINT:”得たいが知れない”彼の才能がこれからも楽しみ!!

「踊り子」/Vaundy(11/17リリース)
作詞・作曲・編曲:Vaundy

●Vaundy:現役大学生、21歳。総再生回数10億回を突破するなど、サブスク時代の象徴的な存在として注目を集める。2021年「花占い」(ドラマ「ボクの殺意が恋をした」主題歌)

【いしわたり淳治コメント】
シンプル過ぎて逆に耳を奪われるリズムとベースと歌だけの引き算の美学。彼の音楽的な探求心とバランス感覚の良さがあってこそなせる技だと思いますが、それに加えて非常に優れたボーカリストである事も、この曲で改めて証明された気がします。

 

Yaffleが選ぶ2020年のマイベスト10曲(10位→5位)

【10位】
メンバー全員が20歳現役大学生!!ギターレスバンドのデビュー曲
●POINT:ジャズ・フュージョンを感じるが、よく聴くとモダンなエレクトロニカな雰囲気

「Cynical City」/新東京(8/25リリース)
作詞:杉田春音 作曲:田中利幸

●新東京2021年4月結成。東京を中心に活動するギターレスバンド。
6月23歳以下限定のコンテスト「Tokyo Music Rise」でEggs大会グランプリを獲得。

【Yaffleコメント】
前段の複雑性が、大衆性というかある種常套句のようなサビをより際立たせている。いきなりこのサビがくるよりも良く聴こえると思う。

また、ハイハット(ドラムのシンバル)の置き方(打ち方)が非常に独特で面白い。全然BPMと合っていないので、感覚でやっていると思うし、そこがバンドっぽさの1つ。

 

【9位】
ライブハウスやクラブで人気!!業界注目の5人組エレクトロバンド
●POINT:緊張を緩和があり、挑戦的で面白い!!

「xx(check,check)」/gato(10/13リリース)
作詞:age 作曲:gato

●gato:2018年結成。グローバル・トレンドを押さえつつ、日本人の琴線に触れるサウンドが特徴。映像と楽曲がシンクロするライブにも定評がある。

【Yaffleコメント】
音が鳴っているのにモノトーンなサウンドに仕上がっており、プロダクション(音作り)のクオリティが高い。ビートもカッコイイ。
前半からオシャレでかっこいいけど、トップライン(メロディー)がラップになる瞬間が面白い。そんな人たちだったんだみたいな。
前段の意味深長なノリから、ラップが入ってきて今っぽいビートミュージックになるっていう緊張と緩和が上手く作用していると思う。

 

【8位】
詳しい情報はなだわずか!!これから注目の若手女性シンガー
●POINT:イントロのインパクトが強くさらにその後、良い意味での裏切り

「Chickin Street」/Tina Moon(11/10リリース)
作詞:Tina Moon 作曲:Tina Moon/Gimgigam 編曲:Gimgigam

●Tina Moon:2000年生まれ、東京都出身、シンガーソングライター。
YouTubeでの再生回数役200回。(12/17時点)
Spotifiy月間リスナーが1万人を超えるなど、これからが注目。

【Yaffleコメント】
トップライン(メロディー)が非常にモダンで、イントロが予感させるような歌ではない良い意味での裏切り。

 

【7位】
3ヵ国を跨ぐ異色の経歴 ネクストブレイクが期待のシンガー
●POINT:やり過ぎてない、絶妙に力の抜けたカッコ良さ!!

「My Moon(feat.ZIN)」/VivaOla(8/4リリース)
作詞:ViaOla,ZIN,Wez Atlas 作曲:ViaOla,ZIN,KRICK,Wez Atlas 編曲:KRICK,VivaOla

●VivaOla:韓国生まれ、東京育ち。バークリー音楽院に留学。日米韓を跨ぐR&Bシンガーソングライター。Spotifiy公式プレイリスト「Soul Music Japn」カバーアーティストに選出され話題に。

【Yaffleコメント】
今はパソコンでの制作が多く、何かを加えるのは簡単なので基本的にやりすぎな曲が多い。そんな中、何もやらない事の大事さを教えてくれる曲。

 

【6位】
蔦谷も絶賛の音楽プロデューサー 19歳のラッとのコラボ曲
●POINT:耳に残るリリックチョイストメロディー秀逸!!

「Stay(feat.LEX)」/KM(3/17リリース)
作詞:LEX 作曲:KM

●KM:東京都出身の音楽プロデューサー。SKY-HIや(sic)boyなど数々のアーティストにトラック提供やプロデュースを行う。2020年 年間ベスト10曲で蔦谷好位置さんが絶賛。

【Yaffleコメント】
KMさんの、トラップ(ジャンルの一種)にしてはゆっくりめなビートに、LEXくんが瞬間的に倍のテンポでとったりハーフでとったりしていて、BPMが3段階あるように感じさせる。聴いてる方としても襟をつかまれている様な気分になる。

また、Yaffleさんは、この楽曲について「後奏が斬新」と解説していました。
最近の楽曲のトレンドとして、イントロや間奏などの歌以外の部分を「減らす・短くする」という傾向があります。これまでの楽曲だと、音楽プロデューサーは、イントロや間奏で主張していましたが、それは今のトレンドとは反するようになってきています。
ただ、この楽曲は、ラッパーのLEXさんではなく、プロデューサーであるKMさん名義の曲(プロデューサー主体の曲)なので、最後(後奏)に自分の主張を大幅に入れているのでは?との分析でした。

 

【5位】
2021年メジャーデビューバンド 累計100万回再生を超えた1曲
●POINT:イントロ・バース・サビ 2段階の緊張と緩和が!!

「Balmy Life」/Kroi(6/2リリース)
作詞:内田怜央 作曲:Kroi

●Kroi:2018年Instgramを通じてメンバー同士が出会い、結成。2021年にメジャーデビューした5人組バンド。あらゆるジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽性。

【Yaffleコメント】
イントロは80年代フュージョンのような感じで入って、バース(Aメロ)はいきなりヒップホップ調になる。
いきなりヒップホップっぽいイントロが入ってこのバースに入るよりも、意外性でより良く聴こえると思う。
バースの感じのままいくのかなと思ったら、サビでしっかり歌っぽいポップスになる。
イントロとバースで緊張と緩和。さらにイントロ&バースとサビで別の緊張と緩和が作られている。このアプローチをバンドでやっているのも彼らの面白いところ。

蔦谷好位置が選ぶ2020年のマイベスト10曲(10位→5位)

【10位】
様々なアーティストとコラボも!!甘い歌声の女性シンガーソングライター
●POINT:2020年代の象徴的シンガーソングライター

「New Day(feat.Sweet William)」/Kiki vivi lily(10/1リリース)
作詞:Kiki vivi lily 作曲・編曲:Sweet William

●Kiki ivi lily:福岡出身。スペインで公演を行うなど、グローバルに活動の場を広げる。
2020年novdyknwows+との「ココロオドル」コラボも話題に。

【蔦谷好位置コメント】
70年代から80年代のニューミュージックを彷彿とさせるような癖になるソングライティングが魅力的ですが、一方でHIP HOPなどどんなサウンドにも調和する親和性が、とても今の時代の雰囲気を纏って(まとって)いると思います。
現在、日本屈指のトラックメイカーのSweet Williamによるジャジーなビートに、歌ともラップともとれるような歌唱が最高に気持ち良い楽曲です。

 

【9位】
英語&日本語を巧みに操る!!若者から支持を得る19歳のラッパー
●POINT:ルールを塗り替える新基準のラップスター!!

「MUSIC」/LEX(9/29リリース)
作詞:LEX 作曲:pilotkid

●LEX:神奈川県出身、19歳のラッパー。最新アルバム「LOGIC」収録曲。

【蔦谷好位置コメント】
どんなジャンルでもその成長過程において「こうあるべき」みたいなルールが出来て、当初持っていた自由を失っていき、しきたりのようなものが生まれてしまいがちですが、そのルールやしきたりを軽々と塗り替える新たな基準と価値を生み出しているのがLEXです。
この曲では、見事なメロディーセンスと歌唱を聴かせていて、ラップでも歌でも自由自在にLEXにしか表現できない、まさに「MUSIC」というタイトルがぴったりの曲です。

 

【8位】
繊細な歌声&文学的な歌詞!!弾き語りのみで活動するシンガーソングライター
●POINT:弾き語りで紡ぎ出す2度と出会えない音楽

「ライムライト」/宗藤竜太(20.12/9リリース)
作詞・作曲:宗藤竜太

宗藤竜太:2014年、”もののあわい”名義で弾き語りを開始。ギターサポート、ゲストボーカルとしても活動していたが、2018年に名義を”宗藤竜太”に改め、弾き語りでのみ活動。

【蔦谷好位置コメント】
歌詞の中で「こんなに素晴らしい音楽は二度と出会えない」とありますが、まさにそんな気持ちにさせる美しい楽曲です。
細かな転調や複雑な和声の中にも、流れるような美しいメロディーと言葉を乗せるこtで、全く難しく聴かせず宗藤竜太の音楽世界に没入できます。
途中の#11thのメロディーにアラン・メンケンを聴いてきたという彼のルーツも見えて、非常に興味深いです。
狭い空間で目の前で歌いかけているかのような録音もすばらしい。

 

【7位】
18歳の若き女性アーティスト 世界のビートボクサーとコラボ
●POINT:世界を視野にした若き才能の化学反応

「Bada Bing Bada Boom feat.Zag SO-SO REMIX」/Dul(11/24リリース)
作詞:Doul,Konnie Aoki 作曲:Doul.URU

●Doul:福岡県出身の18歳。作詞作曲・スタイリング・映像など、全てを自己プロデュース。全編英語の歌詞で、デビュー曲は世界90以上の国や地域で再生された。

【蔦谷好位置コメント】
20歳のBillie Eilish、18歳のThe Kid LAROI、Olivia Rodrigoら、世界を席巻する若手アーティストと日本のアーティストが肩を並べる日もそう遠くないと思わせてくれるのがDoulです。
原曲にあったギターの音色以外は、全てSO-SOによるビートボックスで、その技術は当然のことながら、アイデアと全体の構成力には脱帽です。
どんなトラックになっても圧倒的な存在感を示すDoulの歌唱には、想像できないような大きな未来が広がっているように思えてなりません。

 

【6位】
人気トリリンガルシンガー 新たな一面が見える新境地
●POINT:自由な境地を感じさせる、力強く愛ある曲

「太陽」/ちゃんみな(10/13リリース)
作詞:CHANMINA 作曲:CHANMINA,JIGG 編曲:JIGG

【蔦谷好位置コメント】
トラップ調ハイハットは入りつつも「太陽だ」からのUKロックのような展開、J-POPらしい言葉のチョイスとメロディーへと発展する中での、ちゃんみなの歌唱は美しく、敢えて若干前めで歌うタイム感も含め素晴らしい。
これまでのキャリアを通して、己で切り拓いた自由な境地を感じさせてくれる力強く愛ある曲です。

 

【5位】
業界で注目度が急速に高まる!!多重録音・打ち込み音楽家
●POINT:天才の脳内世界に包まれる 鮮やかな快作!!

「爆ぜる色彩」/浦上想起(5/5リリース)
作詞・作曲:浦上想起

●浦上想起:2019年 音楽活動を開始。多重録音・打ち込み音楽家。
岸田繁(くるり)など、様々なアーティストからも評価を受ける。

【蔦谷好位置コメント】
2021年、1番ワクワクした曲です。
浦上くんの曲は、あさにタイトルにある通り、色彩豊かで才能が爆発しており、リスナーの世界を信じられないほど華やかに彩ります。
バックグラウンドにジャズがあるのは間違いないですが、オーケストレーションの多彩さから、ラヴェルあたりのクラシックやミュージカル的要素もありそうで、一度会って話を聞いてみたい人です。

 

他に番組では、関ジャニのメンバーや古田新太さんが2021年にヘビロテした楽曲も紹介しました。

 

4位から1位は次週放送

1位~4位は、次週1月16日の放送予定とのことです。
来週放送の楽曲ランキングが楽しみです。
(2022.1.16 追記:下記リンクに1月16日放送分の4位から1位の記事を更新させていただきました。)

※今回(1月9日)の放送は、TVerなどでも見逃し配信されているとのことです。

 

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